文部科学省は12日、2015年(平成27年)3月高等学校卒業予定者の就職内定状況に関する調査結果を発表した。同調査は全国の国公私立高校生を対象に実施したもの。

内定率が最も高い学科は「工業」

2015年3月卒業予定で就職を希望している高校生は約19万3,000人。うち就職内定者は約13万7,000人、未内定者は5万6,000人であった。

内定率は前年比7.0ポイント増の71.1%。10月末時点における高校生の就職内定率が70%を越えるのは、1994年(平成6年)以来20年ぶり。内定率を男女別に見ると、男子の内定率は72.9%、女子は68.3%となった。

新規高校卒業予定者就職内定状況

学科別の内定率は、「工業」(85.8%)、「福祉」(78.4%)、「商業」(75.3%)、「農業」(73.6%)、「水産」(72.8%)、「家庭」(71.1%)、「情報」(70.6%)が7割超。「普通科」は57.5%であった。

都道府県別で内定率が最も低かったのは「沖縄県」の36.7%。続いて「北海道」(52.2%)、「福岡県」(62.5%)、「千葉県」(63.3%)、「神奈川県」(63.3%)となった。

内定率が最も高かったのは「富山県」の87.6%で、沖縄県の約2.4倍という結果になった。以下、「愛知県」(83.6%)、「石川県」「岐阜県」(共に83.4%)、「三重県」(83.0%)が上位にランクインした。