ウェーバー・シャンドウィックは12月11日、アジア太平洋地域の主要8都市を対象に「観光」「食文化」などのソフト・パワーに関する調査結果を発表した。

16項目のソフト・パワー要素

同調査では、東京・バンコク・香港・クアラルンプール・ソウル・上海・シンガポール・シドニーに居住する18歳以上の成人男女4,147人に、各都市のソフト・パワーについてアンケート調査を実施した。回答人数は各都市500人以上で、7月~8月にインターネット調査にて行われた。

ソフト・パワーは「軍事力以外の都市の評価・評判に影響を与える要素」のことで、東京は全16項目のうち「観光」「食文化」「小売店と周辺地域」「政治的意思決定」「美術・文学」「ニュース・メディア」「見習いたい都市」「学術研究・高等教育」「ソーシャルメディアとデジタルテクノロジー」「生活水準」の10項目において第1位を獲得した。

その他の項目については、「サステナビリティーと環境」「生活水準」でシンガポールが1位となり、「金融機能」では香港が1位、「スポーツ/レジャー施設」「現代建築とデザイン」「ジェンダーに関する寛容性」についてはシドニーが1位となった。

全体的に、回答者は自分自身の居住都市を非居住者よりも平均18%高く評価していたという。シドニーは差が26%と最も大きく、ソウルは5%と最も少なかった。