2014年のスマートフォン業界における大きな動きのひとつは、主要3キャリアが相次いで新料金プランを導入し、従来プランからは値上げとなる"通話定額"への移行を促したことだ。一方で、低料金で利用できる"格安スマホ"が続々と登場し、注目を集めるなど、スマートフォンの料金の二極化が進んでいる。
このようなスマートフォン業界の動きに対し、ユーザーはどのように考えているのだろうか? そこで今回、スマートフォンまたは携帯電話を所持しているマイナビニュース会員を対象としたアンケート調査(ウェブログイン方式、有効回答数500、調査期間2014年11月28日~12月1日)を実施し、スマートフォン・携帯電話の利用状況や料金について意見を伺った。本稿では、同調査結果をもとに、ユーザーが納得できるスマートフォンの料金や、格安スマホがキャリアに代わる選択肢になる可能性について考えてみよう。
約55%が料金に不満、納得できる額より2,000円以上も高い!?
今回、マイナビニュース会員を対象に実施したアンケート調査では、スマートフォンの利用の有無や、現在の月額料金、納得できる妥当な月額料金などについて聞いた。
まず現在、スマートフォンを使っているかを尋ねた質問では、全体の72.8%の人が「はい」、27.2%の人が「いいえ」と回答し、スマートフォンの所持率が7割以上であることがわかった。一方で、3割近い人が、従来型の携帯電話などを使っていた。
そこで、「いいえ」と回答した人に、スマートフォンを使っていない理由を聞いたところ、「PCがあるので必要ない」「使い方が難しそうで、使いこなせなさそう」などの"必要性"や"使いこなし"を理由に挙げる回答のほか、「端末自体や月額料金が高い」といった"料金面"を挙げる回答が多く見られた。スマートフォンを使ってみたいと感じつつも、月額料金が高いことを理由に諦めているユーザーも一定数いることがうかがえる。
次に、現在のスマートフォン・携帯電話の月額料金を聞いたところ、最も多かったのは「6,000円~8,000円」(30.2%)。次いで、「8,000円~10,000円」(18.2%)、「4,000円~6,000円」(16.6%)などとなり、月額6,000円以上と回答した人の合計が5割を超えた。
また、この月額料金について、納得しているかどうかも尋ねてみた。すると、「はい」が44.8%、「いいえ」が55.2%となり、現在の月額料金に納得していない人が過半数を上回った。
そこで、「いいえ」と回答した人に、自身が納得できる月額料金はいくらなのかを聞いたところ、「4,000円~6,000円」が34.4%、「2,000円~4,000円」が32.2%、「2,000円以下」が19.6%となった。月額6,000円以下が妥当だと考える人が9割近く、さらに月額4,000円以下が妥当と考える人が5割以上と、実際の月額料金と納得できる額には大きな隔たりがあることがわかる。
続いて、すべての回答者に"格安スマホ"を知っているかを尋ねた。すると、14.2%が「詳しく知っている」、54.2%が「聞いたことはある」と回答した。詳しく知っている人は1割程度であるものの、半数以上は格安スマホの存在を知っており、確実に認知が広がっていることがわかった。
最後に、格安スマホにどのようなイメージを持っているかを自由回答で質問したところ、「ガラケー並みの料金と聞いている」「シンプルで安い」といった"安さ"挙げるポジティブな回答が多かった。一方で、「手続きや設定などが通常のスマホよりも面倒くさそう」「通信速度の制限容量がすぐにきそう」など、手続きや設定の"複雑さ"や"データ容量の少なさ"に不安を感じている回答も見られた。
スマホの料金を節約でき、LTE使い放題プランもある「U-mobile」
今回の調査結果をまとめると、現在、スマートフォン・携帯電話に月額6,000円以上を支払っている人は半数以上にのぼるが、多くの人は料金に不満を持っており、納得できる額とは大きな隔たりがある。また、料金が高いことを理由に、スマートフォンへの機種変更を諦めている人も一定数存在することがわかった。
そうした中で、スマートフォンの料金を節約するための有力な選択肢となるのが、MVNO各社の格安スマホだ。だが、この格安スマホは"安い"というイメージが浸透している一方で、データ容量の少なさや手続きなどの複雑さに不安を感じている人もいるようだ。
データ容量について見てみると、確かに、各社の格安スマホでは、月間1GBや3GBなどのデータ容量の少ないプランも多い。また、月間7GBといった主要キャリアの従来プランと同様のデータ容量を利用できるプランもあるが、その分、料金は高くなり、"安さ"のメリットが薄れてしまう。しかし、そんな常識を覆すプランとして登場したのが、「U-mobile」の「LTE使い放題プラン」だ。
U-mobileは、U-NEXTが提供するMVNO方式の通信サービス。NTTドコモのLTEサービス「Xi(クロッシィ)」と3Gサービス「FOMA」に対応し、利用エリアはドコモと同様。通信速度は下り最大150Mbps/上り最大50Mbps(理論値)となっている。
同サービスで11月1日より追加されたのが、LTEのデータ容量が無制限となるLTE使い放題プランだ。090/080/070番号を使った音声通話が可能な「通話プラス」の場合、月額料金は2,980円(以下、金額はすべて税抜き)。なお、通話料は定額ではなく従量制となるが、同サービス専用の通話アプリ「U-CALL」を利用すれば、従来の通話料20円/30秒の半額となる10円/30秒(不課税)で通話することができる。
また、同サービスでは、データ容量が月間1GB、3GBのプランと、2段階定額制の「ダブルフィックスプラン」も提供している。通話プラスの月額料金は、月間1GBプランが1,580円、3GBプランが1,980円、ダブルフィックスプランが1GB以下1,480円、1GB超2,480円。このほか、各プランともデータ通信のみの「データ専用」プランや、端末とのセットプランも用意されている。
前述の通り、LTE使い放題プランの月額料金は2,980円となっており、それほど頻繁に通話しない人であれば、ここに通話料を加えても、多くの人が"納得できる"とする「月額4,000円」を下回るだろう。また、データ通信をあまり利用しない人であれば、月間1GBプランやダブルフィックスプランなどを選択して、さらに料金を節約することも可能だ。
一方で、主要キャリアの新料金プランの場合、データ容量が月間2GBのプランで月額6,500円、月間5GBのプランで月額8,000円などとなっており、音声通話は定額ではあるものの、データ容量が少ない上に、かなり高額だ。U-mobileの料金がいかにリーズナブルか、お分かりいただけるだろう。
なお、マイナビニュースの別稿では、U-mobileの格安スマホの申し込み手順などついて紹介しているが、Webサイトから簡単に申し込みができる。"格安スマホの申し込み手続きは複雑なのでは?"と不安に感じている人は、ぜひご一読いただきたい。
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マイナビニュース会員を対象としたアンケート調査では、スマートフォン・携帯電話の月額料金に不満を感じている人が半数以上となったほか、高額な料金を理由にスマートフォンへの機種変更を諦めている人の存在も明らかになった。そのような人たちにとって、スマートフォンの料金を節約できる格安スマホは有力な選択肢であり、なかでも安さと使い勝手を兼ね備えたU-mobileのLTE使い放題プランは、とくにおすすめのサービスだと言える。キャリアのスマートフォンの料金に不満を感じている人は、U-mobileを検討してみてはいかがだろうか。