ヤマハは、ライブサウンドの高品質化・多様化に応える最新ライブコンソールのフラッグシップモデル「RIVAGE PM10」を発表した。発売時期は2015年中を予定。

「RIVAGE PM10」は、世界中のプロエンジニアから高く評価されている同社PMシリーズの遺伝子を受け継ぎ、さらなる高品位な音質と操作性、機能を実現したデジタルライブコンソールの最新フラッグシップモデルだ

同製品は、コントロールサーフェス「CS-R10」をはじめ、DSPエンジン「DSP-R10」、I/Oラック「RPio622」、新開発の専用カード5種類で構成されており、用途に応じてシステムの規模や構成を柔軟に設計することが可能。CS-R10とDSP-R10はEthernetケーブルで接続、DSP-R10とRPio622は新開発の「TWINLANe」ネットワークを利用してマルチモード光ファイバーケーブルで接続される。

また、同製品は新開発の「ハイブリッドマイクプリアンプ」を搭載。アナログ段では、回路構成、パーツの選定などすべてを見直して新規に設計し、純度の高いナチュラルサウンドを追求。デジタル段では、Rupert Neve Designs社のトランスフォーマー回路に加え、同社のハイエンドアナログ製品に搭載されているSILKプロセッシングを、ヤマハ独自の「VCM(Virtual Circuitry Modeling)テクノロジー」によって、アナログ回路の実際の挙動をパーツレベルで克明にモデリングした。

そのほか、入力チャンネル4バンド/出力バス8バンドのチャンネルEQは、新開発のアルゴリズム3種と、歴代のヤマハデジタルコンソールに搭載されているアルゴリズム「Legacy」を備えたフルパラメトリック仕様。さらに、Rupert Neve Designs、TC Electronic、Eventideとの協業による新しいプラグインエフェクトを含む全45種類を装備する。