新京成電鉄はこのほど、従来より大幅に機能を向上させた新型自動列車停止装置(ATS)「C-ATS」を前原~京成津田沼間で使用開始した。
ATSは、列車が停止信号や制限速度を越えて進行しようとした場合に警報するとともに列車のブレーキを自動的に動作させ、事故を未然に防ぐ装置。新京成電鉄が現在使用しているATSは、列車に進行・注意・停止の3種類の情報を伝えて自動的にブレーキ制御を行い、異常時には停止信号から150m以内に停止させる。
「C-ATS」では伝達情報の種類が大幅に増え、信号や各種条件に従ったブレーキ制御が可能に。停止信号に接近した際は手前のブレーキポイントで列車を検知し、停止目標に向けたパターン信号を発生させることで、停止信号の手前で停止できるという。今後も順次導入を進め、2018年度をめどに新京成線の全区間に導入する計画だ。