映画『ゆめはるか』の初日舞台あいさつが13日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、キャストの吉本実憂、山村美智、鳥羽潤、渋谷飛鳥、高橋美波と五藤利弘監督が出席した。
全国順次公開中の本作は、15歳の少女が病気と闘いながら成長していく姿を描いた物語。短距離走でジュニアオリンピックを期待されるほどの記録を持つ遥(吉本)は、ある日の練習中、めまいに襲われ倒れてしまう。脳腫瘍を患っていることが判明した遥は、家族や医師に支えられながら、厳しい治療を続けていく――というストーリーで、第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞した吉本が映画初主演を果たしている。
清楚な白いワンピース姿で登場した吉本は、映画初出演ながら主演を務め、「プレッシャーは正直ありました」と当時の心境を吐露しつつ、「監督が優しい雰囲気の中でやらせてもらったので、重い役だったけど楽しかったです」と振り返ってにっこり。病気という困難に立ち向かう少女を演じたことで、「私自身も大切なことを教わった」と語った吉本は、「観た後に、心の中で大切な人を思い浮かべてくれればうれしい。普通に生きていることは幸せなことだと感じていただければ」と胸を張ってアピールした。
また、母親役の山村に、「元気いっぱいで愛おしかった。熱を出しているのに『大丈夫です!』と言ってて、その姿勢は見習わなきゃと思った。将来が楽しみ」と称された吉本は、自身の"ゆめ"を『一生勉強 一生女優』と書き、「お芝居をしている時が1番楽しい。これからも、ずっと勉強していきたい」とにっこり。劇中では、主治医役の鳥羽に吉本が感情をぶつける激しいシーンもあり、鳥羽が「年齢や演技の経験は関係なく、エネルギーがすごかった」と話すと、看護師役の渋谷も「実憂ちゃんの眼差しが素晴らしかった。ピリッとした空気が心地良かった」とその演技を大絶賛していた。