住友林業が資材提供と技術支援を行う、全国の地域優良建設会社208社(2014年12月現在)の会員からなるイノスグループは11日、縦の空間を活かす1.5階建てのイノスグループコンセプト住宅「DANTO(だんと)」を発売した。
アクティブシニアの住まいを想定
同商品は、「いちだんと心地いい家」をコンセプトに、2人暮らしの夫婦または夫婦と子ども1人の3人家族など、少数世帯に向けた住まい。少子高齢化時代を迎えた日本では世帯構造でも少人数化が進み、総世帯構造は夫婦のみ世帯(23.2%)と単身世(26.5%)が約半数を占め、その数は年々上昇傾向にあるという(出典:厚生労働省平成25年国民生活基礎調査)。同商品はこれを受け、少数世帯が比較的多い団塊世代のアクティブシニアのライフスタイルに合わせた空間を提案する。
「1.5階建て」は、通常の2階建ての階段(一般的には15段)より少ない階段数の10段上がりを採用した点が特徴。階高を抑えられるビルトインガレージの上部を活用することで、平屋建てに見られる開放的なひとつながりの空間を実現するとともに、通常の2階建てよりも少ない段数で昇降できる住まいとした。
ビルトインガレージを標準装備とすることで、雨の日でも濡れずに出入りでき、荷物がある時もすぐに入る事ができる動線を確保。さらにバイクや自転車の置き場にもなり、メンテナンス作業などの際にも利用できる。
また、ビルトインガレージ上部を活用した「ステップフロア」を導入。趣味の部屋を作るなど、変化に富んだ住まいを可能にした。1階とつながる空間では、それぞれの時間を楽しみながらも、家族の気配を感じることができるという。
フローリングと室内ドアにはウォルナットを使用。室内ドアもフローリングと同様にブラックウォルナットを採用し、フロアとのコーディネイトを重視するとともに、自然光や照明、光の種類や当たり方で表情が異なる空間を演出する。
販売地域は沖縄を除く全国。構造は木造軸組工法。プランは自由設計(6タイプのプランを用意)。価格は3.3平方メートルあたり42万円~(施工坪単価、税込)。