フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドはこのほど、「禁煙」に関するアンケートを実施、結果を公表した。
同調査は11月29日、クレディセゾンとの共同事業である「Point of Buy購買理由データ」のアンケートモニター5,977名(女性3,443名・男性2,534名、20代~80代)を対象に、「永久不滅.com」の「レシートで貯める」サービスおよび「レシートdeポイント」サービスを活用したインターネットリサーチにて実施した。
男性の2人に1人、女性の4人に1人が喫煙経験有り
アンケートではまず、喫煙経験について確認した。その結果、女性では「今も喫煙している」が8.9%、「過去に喫煙していた」が17.6%、「喫煙したことはない」が73.6%だった。
男性では「今も喫煙している」が21.3%、「過去に喫煙していた」が34.0%、「喫煙したことはない」が44.7%だった。
世代別では、「今も喫煙している」と「過去に喫煙していた」を合わせた喫煙経験者が、女性では20代で14.6%、30代で23.6%、40代で27.3%、50代で31.0%と50代をピークに増加、60代以上ではやや下がり、25.0%となった。
一方、男性は20代で24.5%、30代で36.5%、40代で50.5%、50代で61.6%、60代以上で71%と、世代が上がるにつれて増加する傾向が見られた。
喫煙のメリットは「気分転換・リラックス」、デメリットは「たばこ代」
続いて、「今も喫煙している」および「過去に喫煙していた」喫煙経験者に喫煙のメリット、デメリットを聞いたところ、メリットの1位は「気分転換・リラックスできる」で66.0%だった。
男女別では、「喫煙者同士のコミュニケーションができる」の項目で女性が23.4%に対し、男性は33.2%と9.8ポイントの差が開いた。
一方、全体でのデメリットの1位は「たばこ代がかかる」で79.6%だったほか、「健康に悪い」、「部屋に匂いがつく」もそれぞれ73.3%、70.5%と高い数字となった。
喫煙者の約3割が「禁煙したい」と考えている
「今も喫煙している」845名を対象に禁煙・節煙への興味を聞いたところ、「節煙した」人が7.3%、「禁煙にチャレンジ中」が3.0%、「節煙にチャレンジ中」が8.0%で、既に禁煙・節煙に向けた行動に移している人は18.3%だった。また、「禁煙したい」は31.4%、「節煙したい」が24.0%、「禁煙・節煙をしたいとは思わない」は26.3%だった。
現在喫煙中の人から「禁煙・節煙をしたいとは思わない」と回答した人を除いた禁煙・節煙意向のある561名に理由を聞いたところ、1位は「たばこ代がかかるため」で78.3%、2位は自分の健康のため」で71.3%、3位は「たばこを吸える場所が減ったため」で35.1%だった。
一方、「過去に喫煙していた」1,467名を対象に、禁煙・節煙した理由を聞いたところ、1位は「自分の健康のため」で71.0%、2位は「たばこ代がかかるため」で45.9%、3位は「家族の健康のため」で32.4%となった。
禁煙・節煙方法の1位は、「ガム・キャンディを食べる」
禁煙・節煙意向のある561名に興味のある禁煙・節煙方法を聞いたところ、1位は「ガム・キャンディを食べる」で30.8%、2位は「何も使用しない」で18.7%、3位は「禁煙外来への通院」で18.4%だった。
一方、「過去に喫煙していた」1,467名を対象に、禁煙・喫煙に成功した方法を聞いたところ、1位は「何も使用しない」で38.6%となった。つづいて2位は「ガム・キャンディを食べる」で23.0%、3位は「その他」で6.8%。喫煙者の興味で2位にランクインした「禁煙外来への通院」は3.5%で、5位だった。
昨今、たばこ税の値上げや、喫煙スペースの減少など、喫煙者にとって逆風が吹いているが、今回のアンケートでも若年層ほど喫煙経験者が減っていることに加え、また、喫煙者全体でも2人に1人が禁煙・節煙したいと回答している。
喫煙者の興味のある禁煙方法を見ると、「禁煙外来への通院」が18.4%、「医療用ニコチンパッチの使用」が10.5%、「医療用飲み薬の服用」が9.3%となった。