KDDIバリューイネイブラー、沖縄バリューイネイブラーは、18日よりauの4G LTEネットワークを利用したMVNOサービス「UQ mobile」をスタートする。同サービスではプラチナバンド(800MHz帯)を利用したauの4G LTE網を安価に提供し、自社ブランドに加えてパートナー企業にもサービスを提供していくという。現状ドコモ一辺倒であるMVNO業界に楔を打ち込むことができるだろうか。
auネットワークを利用した一次MVNO事業者
KDDIバリューイネイブラーは、モバイルサービスを柔軟に販売する目的で、KDDIが8月に設立したばかりの新会社だ。今回が初めての製品発表となる。
記者発表会には同社代表取締役社長の菱岡弘氏が登壇。日本市場においてスマートフォンの保有者が過半数を超えたが、高齢者などまだまだ拡大余地があるとし、同社は柔軟なモバイルサービスの提供と、MVNO事業における健全な競争を喚起することで、利用者の裾野を拡大するためのサービス基盤を提供していくとした。
具体的には、auネットワークのMVNOとしてKDDIバリューイネイブラーが自社サービスブランド「UQ mobile」を提供するのに加え、UQ mobileと同等のサポート・サービスをパートナー企業のブランドで提供していく。ちょうどIIJや日本通信が、自社のSIMを家電量販店や大手スーパーブランドのSIMとして販売しているのと同じ構図になる。