2012年の第一作に続き、和月伸宏原作の人気エピソードともいうべき「京都編」を前後編で実写映画化したアクション大作の後編『るろうに剣心 伝説の最期編』。興行収入43億円を突破した(2014年12月2日時点)同映画のBlu-ray&DVDが、2015年1月21日(水)にアミューズソフトより発売される。
9月13日の封切りからわずか4カ月半での超神速発売となるBlu-ray&DVD豪華版の特典映像ディスクには、全編ビジュアルコメンタリーとイベント映像集を収録。コメンタリーには、緋村剣心役の主演・佐藤健、大友啓史監督、谷垣健治アクション監督、小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサーの4人が参加し、撮影当時の秘話を語り尽くす。
収録では、撮影当時を振り返った4人。おびただしい死体が映される冒頭から、大友監督が「いきなり死体から始まるんです。これは3作の共通点ですね」と笑いをとってスタートする。かつての師匠、比古清十郎(福山雅治)が剣心のことを「バカ弟子が」と呼ぶシーンでは、大友監督は「さり気なくバカ弟子っていれたんだけど、原作(ファン)は物凄く思い入れがあるんだよね」とこの台詞への反響が大きかったことを語った。
伝説の最期編では食事をしたり、包帯を撒き直したりと志々雄真実(藤原竜也)の生活感が垣間見える瞬間がある。さらに、実は駒形由美(高橋メアリージュン)が志々雄にワインを口移しで与えるラブシーンも撮影していたという裏話も語られた。ただこの2人の(恋愛)感情は、最後の志々雄と由美とのシーンで伝わると確信したため、幻に終わった。
そのほかにも前後編を通して重要なキャラクターを担った巻町操役の土屋太鳳のひたむきな役作りや、1人対4人で繰り広げられた志々雄とのラストバトルに操も参戦させるプランも検討していたこと、青木崇高演じる相楽左之助に斬馬刀を使用させるか否か迷ったことなど、ファンにはたまらない裏エピソードが満載。もちろん、前編の京都大火編コメンタリーと同じく、本作の見せ場となるアクションシーンについても聞き応え充分で、本編の副音声としても楽しめそうな谷垣アクション監督の飛天御剣流ほか各キャラクターの奥義解説や、剣心と志々雄の死闘を描くクライマックスシーンの解説も要チェックだ。佐藤が「クライマックスのシーンはあまり記憶がない」と語るように、このシーンの撮影は想像を絶するほど壮絶だったという。「藤原くんの真骨頂の芝居」(大友監督)、「藤原さんにしかこの役は演じられない」(佐藤)と絶賛された志々雄役の藤原竜也、そして、体がぼろぼろになりなりながらも演じ続けた佐藤らキャストの熱演の舞台裏が余すところなく語られる。
エンドクレジットの際、「剣心に関して思い残したことは?」という小岩井エグゼクティブプロデューサーの質問に対し、佐藤は「エンターテイメントとしてはやりきりました。志々雄は強すぎますし。ド派手なアクションみたいなことで言うと、第一作のときはまだまだやり足りてない感じがあったんです。(第一作時に)練習でやったあれもやってない、これもやってないっていうのはあったんですが、今回は全部やりました」と自身の満足感を改めて語った。
「人間ドラマが深まったと同時に、原作から解き放たれてオリジナル性が増した」と大友監督が語る今作。3作品の完結編にふさわしいアクション巨編を、臨場感あふれるコメンタリーとともに楽しんでほしい。
『るろうに剣心 コンプリートBlu-ray BOX』
2015年1月21日(水)リリース
セル発売・販売元:アミューズソフト
(C)和月伸宏/集英社 (C)2012「るろうに剣心」製作委員会 (C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
『るろうに剣心 伝説の最期編』
2015年1月21日(水)Blu-ray&DVDリリース
レンタル同時開始 デジタルセル先行配信
セル発売・販売元:アミューズソフト/レンタル&オンデマンド 発売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 伝説の最期」製作委員会