日本銀行は10日、2014年11月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は前年同月比0.2%低下の102.3となり、2013年3月以来1年8カ月ぶりに前年を下回った。世界的な原油価格の下落などが影響したとみられる。前月比も0.3%低下した。

国内企業物価指数は前年同月比2.7%上昇の105.3と、1年8カ月連続の上昇。伸び率は前月より0.2ポイント縮小した。また、前月比は0.2%の低下となった。

企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数の推移(出典:日本銀行Webサイト)

業種別の前月比を見ると、全23業種中、4業種が上昇、9業種が横ばい、10業種が低下した。上昇した業種は、非鉄金属が2.2%上昇、情報通信機器が0.5%上昇、農林水産物が0.3%上昇など。横ばいの業種は、食料品・飲料・たばこ・飼料、繊維製品など。低下した業種は、石油・石炭製品が2.8%低下、スクラップ類が3.0%低下などとなった。

輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.3%低下、前年同月比1.9%低下の97.2、円ベースでは前月比4.5%上昇、前年同月比7.4%上昇の116.0。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比2.8%低下、前年同月比5.7%低下の106.7、円ベースでは前月比2.6%上昇、前年同月比5.1%上昇の131.3となった。