財務省と内閣府は10日、2014年10~12月期の法人企業景気予測調査の結果を発表した。それによると、大企業(資本金10億円以上)全産業の景況判断指数(BSI)はプラス5.0となった。2期連続でプラスとなったものの、7~9月期のプラス11.1から6.1ポイント悪化した。
大企業製造業はプラス8.1(前回プラス12.7)、同非製造業はプラス3.4(同プラス10.2)と、ともに悪化した。
中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)全産業はプラス0.8(前回プラス5.1)、中小企業(同1,000万円以上1億円未満)全産業はマイナス10.1(同マイナス10.0)と、ともに悪化。うち中小企業は3期連続のマイナスとなった。
先行き(各全産業)については、2015年1~3月期は、大企業がプラス5.0、中堅企業がプラス0.2、中小企業がマイナス10.5と予測し、中堅企業と中小企業でやや悪化する見通し。2015年4~6月期は、大企業がプラス1.6、中堅企業がマイナス1.0、中小企業がマイナス8.2と予測し、大企業と中堅企業で悪化し、うち中堅企業でマイナスに転じると見込んでいる。
2014年度の設備投資計画(ソフトウエア投資を含む、土地購入額を除く)を見ると、全産業では前年比4.9%増(前回5.7%増)と予測。業種別では、製造業が同12.0%増(同13.3%増)、非製造業が同1.3%増(同2.0%増)と予想している。
調査対象は資本金1,000万円以上の法人(電気・ガス・水道業および金融業、保険業は資本金1億円以上)。調査時点は2014年11月15日、有効回答数は1万2,769社。