全国酒販協同組合連合会はこのほど、主婦を対象に行った「ビール共通券の利用実態」に関する調査の結果を公表した。同調査は、30代から50代の主婦を対象に、11月12日から13日にかけてインターネット調査で実施された。
買うよりもらうことが多いギフトの定番
6,554人に「ビール共通券の使用経験」を聞いたところ、約4人に3人(73.7%)が「使用したことがある」と答えた。年代別では、30代61.2%、40代74.8%、50代84.2%となり、年代が上がるほど使用経験率も高くなっていることがわかった。
続いて、ビール共通券使用経験者で1年以内に使用した500人と、1年以内には使用していない500人からなる1,000人に「この1年間のビール共通券の入手実態」を聞いた。その結果、「返礼品としていただいた」(19.4%)、「家族からもらった」(18.5%)、「中元・歳暮としていただいた」(15.6%)など、全体の81.9%が入手していた。なお「自分や家族が購入した」のは8.6%と低く、ビール共通券は、自分で買うよりももらうことが多い、ギフトの定番商品であることが伺える結果となった。
ビール共通券には、びんビール(633ml×2本)と交換できる「びんビール券」(希望小売価格784円)と、缶ビール(350ml×2本)と交換できる「缶ビール券」(同539円)の2種類がある。
この1年間にビール共通券を使用した500人の主婦に、「使用したビール券の種類、使用した回数、1回当たりの使用枚数」を聞いた。その結果、使用したビール券の種類はびんビール券が67.4%、缶ビール券が51.2%。使用回数は"びん"が平均3.0回、"缶"が平均3.5回、1回の使用枚数は、"びん"が平均7.6枚、"缶"が平均8.3枚となった。
「ビール共通券の良いところ」を聞いた。その結果、「全国どこでも使える」(54.1%)、「ちょっとした時にプレゼントしやすい」(44.0%)が上位だった。気軽に贈れて全国で使えるというビール共通券の利便性が高く評価される結果となった。1年以内に使用の有無別でみると、使用している人の方がいずれの項目でも評価が高く、メリットを感じているからこそ、積極的に使用しているようだとしている。
有効期限があるので要注意
「家庭内で使っていないビール共通券」について聞くと、25.1%が「ある」と回答。その枚数は、びんビール券が平均8.2枚、缶ビール券が平均7.5枚となり、現行の希望小売価格に換算すると、びんビール券で6,429円、缶ビール券で4,043円がストックされていることになるという。
ビール共通券が、「ビール取扱店であれば全国で使える」ことは8割強(83.9%)が認知していた。一方、「コンビニでも使える」ことについては6割弱(57.2%)が知らなかった。また、2005年10月以降に発行されたビール共通券には有効期限が設定されているが、そのことを知らない人が半数近く(49.8%)いた。