歌手の木村カエラが、映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(2015年2月13日公開)の吹き替え版で長編アニメ声優に初挑戦し、本作のイメージソングも担当することがこのほど、明らかになった。
"ムーミン"ファンと公言している木村は、「子供のころからムーミン大好きだったのでうれしかったです!」とオファーを聞いた瞬間を振り返り、「かわいくて夢の世界に連れて行ってくれるのに、ただかわいいとか、ただ楽しいだけではなくてとっても深いですよね。真面目さとシュールさをあわせ持ってるところがすてきなんだと思います」とムーミンの魅力を熱弁。
木村が演じるのは、ムーミンたちがバカンス先で出会った、猫しか愛することができないというコンプレックスを抱えている犬、ピンプル。初アフレコを終え、「予想以上に楽しかったです。自分じゃないキャラクターになれる開放感というか快感がありました(笑)。言葉だけで、ここまで抑揚をつけて感情的に話すことはないので、大げさに演じる感じが面白かったです。サウンドやリズムのあるレコーディングとは違いますね」と感想を語った。
"ムーミン"をイメージして書き下ろしたイメージソング「eye」についても、「もともとのアニメの主題歌『夢の世界へ』の美しさや歌詞の深さが大好きだったので、この曲からイメージを受けて作っていきました」と説明。また、本編で水着を見たフローレンにムーミンが「まるで裸みたいじゃないか」というセリフからも歌詞を広げたと明かし、「普段のムーミン谷でも裸のはずの彼女に対して、都会の南の海に行ったときにだけそう言うのって、見え方が変わってるんだなって。きっと、本当に大事なことは目でみているんじゃなくて心の目でみている、ということなのかなと」と自分なりの解釈を伝えた。
今回の木村へのオファーについて、配給会社は「(ムーミンは)優しくて、楽しくて、どこか不思議で、ちょっぴりせつなさもあって…その要素を全部持っていらっしゃるのが、木村カエラさん。また、時代や世代を超えて普遍的なテーマを伝え、受け継がれているムーミンと、カエラさんがアーティストとして表現される楽曲とのイメージもぴったりでした」とコメント。「大人になっても子供心をどこか思い出させてくれる、そんなカエラさんとムーミン、楽曲も映画も、両方で2倍楽しんでもらえたら」と期待している。
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