オリンパスメディカルシステムズはこのほど、「内視鏡検査に関する意識アンケート」の調査結果を発表した。同調査は7月11日~8月20日、全国20歳以上の男女2万2,026名を対象に健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」上の特設ページで実施したもの。

代表的な内視鏡の例

上部内視鏡検査の様子(イメージ)

内視鏡の受診経験の有無を問わず、「内視鏡検査は、医師の目で直接観察してもらい、治療もしてもらえるので安心できる」という設問に対して、約9割の人が「そう思う/ややそう思う」と回答した。

受診していない理由としては、「自覚症状がないから」(上部内視鏡検査:34.8%/大腸内視鏡検査:35.2%)とする回答が最も多かった。次に「つらそうだから」(上部内視鏡検査:16.7%/大腸内視鏡検査:14.6%)が多く選ばれた。

検査に対するイメージには受診経験の有無が影響しており、受診経験のある人が「つらくない」と回答した割合(上部内視鏡検査:42.7%/大腸内視鏡検査:44.2%)は、受診経験がない人の割合(上部内視鏡検査:21.8%/大腸内視鏡検査:19.5%)に対して、それぞれ約2倍だった。また、10年以上前に受診した人が「つらくない」と回答した割合(上部内視鏡検査:29.8%/大腸内視鏡検査:34.4%)に比べて、3年以内に受診した人の割合(上部内視鏡検査:49.6%/大腸内視鏡検査:47.7%)の方が高く、検査を受けた時期によってもイメージに変化があることがわかった。

同調査結果を受けて、田坂記念クリニックの山口芳美医師は、「一般的に、上部消化管(食道・胃・十二指腸)でも大腸でも、早期のがんでは自覚症状がないので、早期発見のためには自覚症状がなくとも検診を受けていただくことが非常に大切です。胃がん検診・大腸がん検診の対象年齢の方(40歳以上の男女)は、年に1回の検診受診を心がけましょう」とコメントしている。