楽天と楽天Edyは4日、平成26年度(第32回)IT賞(主催:公益社団法人企業情報化協会、以下IT協会)を受賞したと発表した。
楽天が東芝と共同で運営する基礎体温管理サービス「楽天キレイドナビ」に対してIT総合賞を、楽天EdyはIT特別賞(マーケティング賞)を受賞した。
IT賞は、国内における産業界や行政機関などの業務における生産性向上や事業創造、効果的ビジネスの構築・促進を目的として、IT活用の高度化の促進に寄与した企業・団体・機関・個人に対して、IT協会がその成果を評価し、授与するもの。
楽天が受賞したIT総合賞は、経営とITの効果的な融合によって企業活動の戦略的展開を実現し、成果をあげた上で、将来的に他の模範になると認定された企業・団体・機関等へ贈られる賞だという。このたび高い評価を受けたサービス「楽天キレイドナビ」は、楽天が東芝と共に開発した女性に受け入れられやすいデザインと実用性を兼ね備えた体温計を活用し、ユーザーの基礎体温データを分析することで、月経周期に合わせた健康と美容に役立つ情報を提供しているという。IT活用の積極的な姿勢と、IoT(Internet of Things)など、先進手法を組み合わせた画期的なサービスを実現した点が評価され、このたびの受賞へと繋がったとしている。
一方、楽天Edyは、その活動内容において、他社にはない際立った特徴や先駆的な技術を活用して成果をあげたと認められた企業へ贈られるIT特別賞(マーケティング賞)を受賞した。国内で初めてというスマートフォン自体が決済端末となるアプリをTFペイメントサービスと共同開発および運営し、場所や施設インフラに頼らない可動的な決済サービスをいち早く取り入れることで、小規模な物販やサービス事業者にとって簡単に短期間で導入できる電子マネーサービスを実現した。このような革新的な取り組みや技術が市場の成長を牽引していくことにつながると高く評価されたとしている。
両社は、今後もユーザーの潜在的なニーズに応えながら、IT業界の発展に貢献できるよう、一層のサービス向上に努めていくとしている。