トレンド総研はこのほど、20代~30代の結婚5年以内の男女500名を対象に実施した、「年賀状にみる夫婦仲」に関する調査結果を発表した。調査期間は11月10日~11日。

年賀状を送っている人は、夫婦と周囲との関係性が良好!

「周囲との関係性について」

調査ではまず、結婚後に年賀状を送っている人と送っていない人に分け、それぞれパートナーとの結婚の満足度について100点満点で採点してもらったところ、年賀状を送っている人の結婚満足度は平均81点だった。対して、年賀状を送っていない人は72点と、9ポイントもの差があることが明らかとなった。

また同様に、「親戚付き合い」や「家族ぐるみで付き合っている人との関係性」、「嫁姑の関係」についても調査したところ、いずれも、年賀状を送っている人の方が、送っていない人を大きく上回った。調査では「年賀状を送っている人ほど、周囲と良い関係性を築いており、結婚生活への満足度も高い傾向があると言えそうです」としている。

年賀状を一緒に作る夫婦ほど、円満

「年賀状作りはどのように行っていますか?」

次に、年賀状を送っている人たちを対象に、年賀状作りはどのように行っているのか質問したところ、「一緒に行っている(30.0%)」人は3割にとどまり、約半数の人が「ほぼ自分が行っている(48.0%)」と回答した。そのうち63.0%が女性だったことから、年賀状作りは女性が主に行っているという実態が明らかとなった。

また、年賀状作りを「一緒に行っている」人の結婚満足度が100点満点中平均86点なのに対して、「ほぼ自分が行っている」または「ほぼ相手が行っている」と答えた人の満足度は78点と8ポイントの差がついた。年賀状を送っている夫婦のほうが結婚満足度は高くなり、さらに、年賀状作りを一緒に行っている夫婦が高くなるということがわかった。

結婚すると、年賀状の枚数は2倍以上に

「結婚を機に年賀状を送る枚数は増えましたか?」

"結婚"により、年賀状事情はどのように変化するのだろうか。最後に、「結婚を機に年賀状を送る枚数は増えましたか?」と質問したところ、「当てはまる」と回答した人は64.0%と6割以上となった。具体的な枚数については、結婚前に送っていた年賀状の平均枚数は14枚、結婚後は33枚と、2倍以上の増加がみられた。

さらに、「年賀状を送るようになってよかった」と感じたことについて聞いたところ、「所帯を持った身として、一年に一度、背筋を正すような気持ちになる。そんな良い機会」(女性35歳)、「新たな年を迎え年賀状を受け取り、親戚からの手紙を眺めて、今年も一年、頑張ろうという気持ちになる」(男性28歳)といった意見が寄せられ。また、「家族の近況を報告できる。結婚、出産、子供の成長など」(女性27歳)、「夫の親戚に自分を少しでも知ってもらうきっかけになった」(女性32歳)など、年賀状をうまく活用してコミュニケーションをとっている様子もうかがえた。