俳優の佐藤健が、TBSテレビ60周年特別企画として来年4月にスタートする、直木賞作家・杉森久英原作の連続ドラマ『天皇の料理番』(毎週日曜21:00~)で主演を務めることがこのほど、明らかになった。佐藤にとって、同局連続ドラマ初主演となる。

杉森久栄氏の原作小説は、大正・昭和時代の宮内省大膳頭を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた作品。ドラマでは佐藤健が、秋山徳蔵氏をモデルとする主人公・秋山篤蔵を演じる。篤蔵は、ひょんなことから食べたカツレツがきっかけで、西洋料理のシェフになる夢を抱き、上京。パリでの修業などを経て、26歳で宮内省大膳頭・皇室の台所を預かる「天皇の料理番」となる。

「天皇の料理番」の"料理"は、政治や外交に深く関わるもので、その内容が交渉を左右し、国の姿勢や国力を示すものともなるが、篤蔵の真心が込められた料理は、日本という国のステイタスを高めていく。さらに、戦後の混乱期にも「この国のために自分にできることはないか?」と模索し続けた篤蔵は、驚くべき奮闘を見せる。

初めてのシェフ役に挑む佐藤は、すでに8月より、実際の料理学校で料理修行をスタート。料理人として成長していく過程に合わせて、実際の調理シーンも本人が演じていく。また、役のために髪をばっさり切り、坊主頭に近い容姿に。ドラマ『ROOKIES』でのドレッド・ヘア、映画『るろうに剣心』での長髪から一転した姿を披露する。

なお、篤蔵を支える妻・俊子役には黒木華、篤蔵が"料理人としての父"と慕う華族会館の料理長・宇佐美鎌市には小林薫、華族会館の下っ端コックで生涯の友・松井新太郎には桐谷健太、山上辰吉役には柄本佑が決定。そして、篤蔵の兄・秋山周太郎は鈴木亮平、篤蔵にカツレツを振るまう軍隊のコック・田辺祐吉軍曹役は伊藤英明、篤蔵と周太郎の父・秋山周蔵は杉本哲太が演じ、さらに、芦名星・佐藤蛾次郎・高岡早紀・美保純・日野陽仁・大島さと子・加藤雅也・麻生祐未らも出演する。