内閣府は5日、2014年10月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比0.4ポイント上昇の110.2となり、2カ月連続で上昇した。
内閣府は一致指数を踏まえた基調判断を、「下方への局面変化を示している」に据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は前月比1.6ポイント低下の104.0と、2カ月ぶりの悪化。遅れて動く「遅行指数」は同1.1ポイント上昇の118.1と、4カ月ぶりの上昇となった。
一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは6系列、マイナスのものは5系列となった。
一致指数の前月比を見た場合、生産指数(鉱工業)は0.2%上昇、大口電力使用量は1.1%上昇、所定外労働時間指数(調査産業計)は0.2%上昇、投資財出荷指数(輸送機械除く)は4.3%上昇、中小企業出荷指数(製造業)は1.3%上昇などとなった一方、鉱工業生産財出荷指数は0.4%低下、耐久消費財出荷指数は3.3%低下、商業販売額(小売業)は前年同月比0.9%低下、商業販売額(卸売業)は同1.4%低下となった。