ドイツ・アウディAGはロサンゼルスオートショーにて、ショーカー「prologue」を発表した。アウディブランドの新しいスタイリングの方向性を示すモデルだという。

アウディ「prologue」

「prologue」は全長5.1m、全幅1.95mに及ぶフルサイズの2ドアクーペで、力強い直線的なラインを多用したスタイリングとなっている。同社のプレゼンテーションによれば、このモデルはアウディの強みであるスポーツ性、軽量デザイン、quattroフルタイム4WDといったノウハウを新しい形で表現したという。

ヘッドライトは切れ長のV字形状で、シングルフレームグリルの上にかかるように配置されている。非常に面積の小さなこのヘッドライトは、マトリックスレーザー技術によって可能になった。ヘッドライト下のエアインテークはモータースポーツとの関連を感じさせるデザインで、さらにその下にはスポイラーが取り付けられている。

インテリアも革新的なデザインが採用されており、インスツルメントパネルの前面は、3タッチディスプレイを組み込んだ室内幅いっぱいのディスプレイ面となっている。ステアリングホイール左側のドライバー専用ディスプレイは、ライトやアシスタンスシステムの操作に使用。右側のドライバー専用操作ユニットはメディア操作用となっている。助手席同乗者の前にはワイドスクリーンディスプレイが広がり、簡単にエンターテインメント機能を操作することができる。

「prologue」はデザインだけでなくメカニズムも新しい技術が採用されている。エンジンは4.0TFSIを搭載。最高出力605PSで、0-100km/h加速は3.7秒となっている。サスペンションは4輪とも新しい軽量の5リンクで、車高を調整できるエアサスペンションを採用。さらに、リヤタイヤが最大5度の角度がつくダイナミックな全輪操舵を採用する。