ドイツ・アウディは、このほど開催されたロサンゼルス・オートショーにて、各国の自動車ジャーナリストを対象に、「A7 スポーツバック h-tron クワトロ」の一般公道試乗会を実施した。総合出力170kWというハイパワーが特徴だ。

アウディ「A7 スポーツバック h-tron クワトロ」

同モデルは燃料電池車でありながらスポーツ性を重視し、2つのモーターで4輪すべてを駆動する「eクワトロシステム」を採用。システム総合出力も170kWと強力で、0-100km/h加速は7.9秒、最高速度180km/hという性能を発揮する。

燃費性能も優れており、「フューエルセル モード」の場合、水素1kgで100kmを走破できる。これをガソリンエンジンに換算すると、27.02km/リットルに相当。最大航続可能距離は500km以上となっている。エネルギー回生またはプラグインによって充電される8.8kW/hのバッテリーにより、航続距離を最大50kmまで伸ばすことができる。

アウディの技術開発担当取締役のウルリッヒ・ハッケンベルク氏は、「今回発表したh-tronコンセプトカーをご覧いただけば、我々がすでにフューエルセル技術をマスターしていることをご理解いただけると思います。マーケットの受け入れとインフラ整備の状況が整い次第、すぐにでも市販モデルを発売できる状態にあります」と説明している。