サイコムは11月29日と30日の2日間、東京・秋葉原のアキバナビスペースで、同社のBTO PCを一堂に集めて展示する「Sycom Real Collection」を開催した。同社が単独で行うイベントとしては今回が初となる。会場には同社が力を入れている水冷や静音PCをはじめ、各ゲームタイトルの推奨PCを多数展示した。
フル水冷の試作機の展示も
展示ブースではCPUクーラーに加えて、グラフィックスカードに水冷ユニットを取り付け、独自に水冷化した「デュアル水冷システム」を採用したBTOシリーズ「G-Master Hydro」を展示。CPUクーラーにはASETEK製水冷ユニット「550LC」を、グラフィックスカードには同じくASETEK製の「740GN」を標準で採用する。
「G-Master Hydro」。簡易水冷は取り付けが容易といっても、ラジエータの設置などケース内のレイアウトに気を使う部分もある。個人で取り付けを行うのは意外に手間だが、ショップで取り付けてくれるのであればずいぶんハードルが下がって導入しやすくなる |
展示ブースには「漢のロマン!」として、CPUはIntel Core i7-4790K、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX TITAN×2の2way SLI構成というハイスペックなシステムに、本格的な水冷キットを使ったフル水冷マシンを参考展示していた。
静音モデルにも注目が集まる
サイコムが水冷PCとともに注力するのが静音PCだ。2014年8月には空冷パーツメーカー「Noctua」製品の取り扱いを開始し、静音PCにCPUクーラーやケースファンを採用している。
CPUクーラーやケースファンに「Noctua」製品を搭載。また、グラフィックスカードにはASUSのSTRIXシリーズを採用する。STRIXシリーズのグラフィックスカードは、GPUの温度が65度以下の場合は、ファンの動作を止める"準ファンレス"仕様の製品だ |
さて、会場には静音PCがどれだけ静かか体験できる特設コーナーを用意。防音室に入って、静音PCの動作音を確かめることができた。
会場自体はイベント開催中途もあり、「かなりうるさい」という60dBに迫る音だった。防音室内では2台のPCが稼働して、さらにベンチマークテストが動作している環境だったが、それでも図書館や静かな住宅地よりも静かな35dB前後の音で、静音性能の高さを発揮していた。
ワークステーションやゲーミングPCも展示
このほか、会場にはハイエンドのワークステーションやスタンダードなデスクトップPC、各ゲームタイトルの推奨PCも展示されていた。