日本銀行は2日、2014年11月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、11月末のマネタリーベースは前月末(259億5,457億円)比3兆1,408億円増の262兆6,865億円となり、4カ月連続で過去最高を更新した。

内訳は、日本銀行券発行高が87兆7,822億円(前月87兆2,356億円)、貨幣流通高が4兆6,225億円(同4兆6,091億円)、日銀当座預金が170兆2,818億円(同167兆7,010億円)となった。

併せて発表した11月のマネタリーベース平均残高は前年同月比36.7%増の259兆3,603億円となり、こちらも過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同3.7%増の87兆990億円、貨幣流通高が同0.8%増の4兆6,161億円、日銀当座預金が同65.7%増の167兆6,452億円となった。

日銀は、2014年10月30~31日に開催した金融政策決定会合において追加金融緩和を行うことを決定。マネタリーベースの年間増加額を従来の約60~70兆円から約80兆円に拡大し、2014年末時点の残高見通しを、これまでより5億円多い275兆円に増やすとしている。