ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ピュア・スポーツカー「Fタイプ」2016年モデルを発表し、全国のジャガー正規販売店で受注を開始した。全輪駆動(AWD)モデルや6速MTモデルが加わり、全7車種のラインアップとなる。

ジャガー「Fタイプ」2016年モデル

「Fタイプ」はオールアルミニウム製のボディを採用し、550PSを誇るV型8気筒スーパーチャージャーエンジンなどのパワートレーンを搭載するピュア・スポーツカー。2013年5月に「Fタイプ・コンバーチブル」、2014年1月に「Fタイプ・クーペ」が発売された。

2016年モデルでは、「Fタイプ・クーペ」に全輪駆動(AWD)モデルと6速マニュアル・トランスミッション(MT)仕様モデルが追加される(従来モデルはすべて8速AT)。ボディタイプは従来通りクーペとコンバーチブルで、エンジンも変更はなく、V6スーパーチャージャーとV8スーパーチャージジャーを搭載。ラインアップは全7車種となる。

全輪駆動モデルである「Fタイプ Rクーペ AWD」は、ジャガーが開発した「インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)」を採用。ヨーセンサーとAWDのECUが連動し、オーバーステアやアンダーステアを感知すると即座に適切なパワーの伝達をコントロールする。通常の運転状況下では後輪に最大100%のパワーを伝達し、後輪のトラクションが失われた場合は前輪に自動的にパワーを配分。これにより、トラクションの回復と車両コントロールを維持する。

6速MT仕様は「Fタイプ Sクーペ」に追加される。一方、コンバーチブルは「Fタイプ・コンバーチブル」(V6)と「Fタイプ Rコンバーチブル」(V8)の2車種に変更される。

「Fタイプ KEI NISHIKORI EDITION」

全車種には、安定した運転を実現する電動パワーステアリング、メリディアン社製770wサラウンド・システムが標準装備される。「Fタイプ S」「Fタイプ R」にはクルーズコントロールとオートマチック・スピードリミッターを標準装備。これまでV8エンジン搭載モデルにのみ設定されていたトルクベクタリング・バイ・ブレーキが、V6エンジン搭載モデルのオープン・ディファレンシャルおよびリミテッド・スリップ・ディファレンシャルにも選択可能になった。

「Fタイプ」2016年モデルの特別仕様車として、「Fタイプ KEI NISHIKORI EDITION」も限定発売。プロテニスプレイヤー錦織圭選手がセレクトしたこだわりのモデルであり、特別なボディカラー、バケットスタイル・パフォーマンスシートなど、内外装に専用装備を追加している。

価格は、「Fタイプ・クーペ」(V6・8速AT)が859万円、「Fタイプ Sクーペ」(V6・6速MT)が1,039万円、「Fタイプ Rクーペ」(AWD・V8・8速AT)が1,397万円、「Fタイプ・コンバーチブル」(V6・8速AT)が1,013万円など。「Fタイプ KEI NISHIKORI EDITION」は、「Fタイプ」の全ラインアップに追加され、「Fタイプ・クーペ」(V6・8速AT)がベースの場合、価格は1,046万円。合計35台のみの限定販売となる(価格はすべて税込)。