Firefox Hello (Beta)

米Mozillaは12月1日(現地時間)、Webブラウザ「Firefox」バージョン34の正式版をリリースした。

リリースノートによると、Firefox 34はWebRTCに対応するリアルタイムコミュニケーションクライアント「Firefox Hello」を搭載する。右上のハンバーガーボタンからカスタマイズを選択し、「追加のツールと機能」からHelloボタンをメニューバーに追加することで利用可能になる。ただし1日時点ではFirefox 34にアップデートしても、まだアクセスできないユーザーが多い。

Firefox Helloを使ってユーザーはリンクを生成し、そのリンクをメールなどで相手に送ってリアルタイムのビデオ/オーディオ・チャットを行う。プラグインは不要。特定のサービスやプラットフォームに縛られることなく、WebRTC対応ブラウザ(Firefox、Chrome、Opera)ユーザーとのリアルタイムコミュニケーションが可能になる。Firefoxアカウントにサインインしてコンタクトを管理すると、Firefoxアカウント・ユーザーとの間ではリンクを送らなくても直接通話を行える。

米国(US英語)ではデフォルト状態で検索ボックスに設定される検索エンジンがYahooに変わり、また検索しながら使用する検索サービスを簡単に変更できるように検索ボックスのユーザーインターフェイスが変わった。Wikipedia検索ではHTTPS通信が利用できる(US英語)。

検索に使用する検索サービスの切り換えが簡単に

テーマを変更する方法も改善され、カスタマイズモードから「テーマ」ボタンをクリックして、おすすめのテーマ、管理・テーマの入手へのリンクにアクセスできる。

プラットフォーム別では、Windows用で「Firefox は起動していますが応答しません」と表示されてロック状態になったFirefoxを復帰させられるようになった。

Web技術関連では、HTTP/2(draft14)とALPN、ECMAScript 6のWeakSet、JavaScript Template String、DOM APIのmatches()などが実装されている。またセキュリティの脆弱性が指摘されているSSL v3が無効化された。

開発者向けに、ブラウザでWebアプリの開発・デプロイ・デバッグを可能にするWebIDEを搭載。プロファイラのインターフェイスが改善された。