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オンデーズは12月から、深刻化している奨学金滞納問題への取り組みとして、奨学生の負担となる奨学金の返済金を給与に付加し、月々の奨学金返済を企業として加担する「奨学金返金救済制度」を導入する。
社内試験に合格した社員を対象に支給
日本学生支援機構(JASSO)によると、奨学金の利用者は年々増加傾向にあり、2003年は約86万人だった貸与人数が、2012年には約134万人にも達した。利用者数の増加とともに、滞納者の数も年々増えており、2012年度の統計では、日本学生支援機構の奨学金滞納者は33万4,000人で、滞納額は925億円にものぼるという。
奨学金は、卒業後に返還することで、次の世代のために利用される。滞納の主な原因として挙げられているのは、「不況による収入減と支出増」「安定した仕事に就けない」だ。同社は、企業に就職する新社会人の生活と、次の世代の学生を企業としてバックアップできる体制づくりが必要と考え、新制度の設立に至った。
同制度は、独自の社内試験に合格した社員を対象に月々の返済額を給与に上乗せして支給する。対象者は、学生の時に奨学金受給をしており、現在も返済を続けている者で、社内試験に合格することが必要となる。社内試験は、筆記試験、プレゼン、グループワーク、面接を予定している。
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