トヨタ自動車が今年2月から展開している“DRIVING KIDS with TOYOTA”と題したプロジェクト。同プロジェクトの一環として、新たに企画されたプロモーションビデオが23日に公開された。
「TOYOTA FUN CHAIN」のタイトルで制作されたビデオは、立体駐車場を舞台に、そこに仕掛けられた大小様々な装置とクルマを使用した、いわば自動車版“ピタゴラスイッチ”だ。同ビデオの制作には、日本が誇るスペシャリストたちが集結。日本のドリフト界の巨匠であるプロドライバーの織戸学氏をはじめ、Sony Make TV等でピタゴラ装置の制作を手がけてきた秋場悦子氏、さらに2011年の九州新幹線開通CMでカンヌ国際広告祭金賞を受賞した田中嗣久氏が監督として参加し、"ピタゴラ装置"とドライビングテクニックの究極の融合に挑戦している。
撮影は、6階建ての立体駐車場をまるごと貸し切り、各階に大規模な仕掛けを設置して実施。計13台のスポーツカーが立体駐車場をピタゴラ的仕掛けによって駆け上がっていくという壮大なスケールだ。
動画は全編にわたり、壮大なスケール感と様々な角度から捉えられたクルマの映像の臨場感に圧倒される。テレビ番組の小さな限られた空間ならいざ知らず、立体駐車場と実際の自動車を使って「これはどうやって撮影したんだろう?」と思う仕掛けが目白押しで、最後まで目が離せなくなる。しかも非常にスピーディーに展開する映像にもかかわらず、随所に細かな“仕込み”が密かに盛り込まれていたり、思わずクスッとさせられるウィットやユーモアも忘れていない。黒人グループが歌い奏でるレゲエ調のBGMも、なんとなく元祖ピタゴラスイッチを彷彿させるメロディーととぼけた感じがしてニヤッとしてしまう。クルマの激しいエンジン音やドリフト音もBGMとセッションしているようで愉快で、まさにプロジェクトが掲げるクルマを操る喜びやドライブする楽しさ、クルマの持つ可能性を表現した映像となっている。
登場車種は、TOYOTA 86、G'sアクア、G'sプリウス、G'sマークX、G'sヴェルファイア、G'sハリアー(コンセプト車)、ランドクルーザー70、ランドクルーザー(ダカール仕様車)。ラストシーンで魅せるランドクルーザーの壮大なジャンプシーンは、2014年でのダカールラリー優勝を果たした日本が誇るラリードライバー・三橋淳氏によるドライビングとのこと。