国土交通省は28日、2014年10月の建築着工統計調査報告を発表した。それによると、10月の新設住宅着工戸数は前年同月比12.3%減の7万9,171戸となり、8カ月連続で前年を下回った。季節調整済年率換算値では前月比2.7%増の90万4,000戸だった。

新設住宅(戸数・前年同月比)(出典:国土交通省Webサイト)

住宅の種類別に見ると、持家は前年同月比28.6%減の2万4,245戸と、9カ月連続の減少。貸家は同4.1%減の3万3,628戸と、4カ月連続の減少となった。事業者からのヒアリングによると、持家(注文住宅)の着工については「依然として慎重に検討し決断を急がない顧客が多い」との見方がある一方、展示場への来場者数では回復傾向がみられるという。

分譲住宅は前年同月比1.6%増の2万820戸と、9か月ぶりの増加。このうち、マンションは同23.3%増の1万495戸と、9か月ぶりの増加、一戸建住宅は同13.8%増の1万146戸と、6カ月連続で減少した。

地域別の着工戸数を見た場合、首都圏の総戸数は前年同月比3.2%増の2万8,455戸と、8カ月ぶりの増加。中部圏は同19.6%減の8,664戸と、6カ月連続の減少。近畿圏は同27.3%減の1万816戸と、2カ月連続の減少。その他の地域は同15.6%減の3万1,236戸と、8カ月連続の減少となった。

建築工法別に見ると、プレハブは前年同月比1.1%増の1万3,071戸と、6カ月ぶりの増加。ツーバイフォーは同14.0%減の8,908戸と、8カ月連続の減少となった。