総務省は28日、2014年10月の全国の消費者物価指数(CPI、2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は前年同月比2.9%上昇の103.6となり、17カ月連続で前年を上回った。ただし、上げ幅は前月(3.0%上昇)より0.1ポイント縮小し、消費増税後初めて3%を下回った。前月比は0.1%の上昇だった。
総合指数は103.6で、前年同月比は2.9%の上昇、前月比は0.3%の下落。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は100.9で、前年同月比は2.2%の上昇、前月比は0.3%の上昇となった。
総合指数の前年同月比の変動に対する各項目の寄与度を見ると、電気代などの上昇幅が縮小したエネルギーにより総合の上昇幅が0.03ポイント縮小したほか、生鮮食品を除く食料により総合の上昇幅が0.02ポイント縮小するなどした。
同省は併せて、2014年11月(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数を発表。それによると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.4%上昇の102.0となり、19カ月連続で前年を上回った。なお、上げ幅は前月(2.6%上昇)より0.2ポイント縮小した。前月比は0.2%の下落となった。
総合指数は101.8で、前年同月比は2.1%の上昇、前月比は0.4%の下落。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は99.9で、前年同月比は1.8%の上昇、前月比は0.2%の下落となった。