ライフネット生命保険は27日、「主婦1,000人に聞いた、夫が働けなくなるリスクに関する意識調査」の結果を発表した。それによると、もしも夫が長期就業不能になったら精神的、肉体的不安よりも、金銭面の不安が上位を独占する結果となった。

同調査は、10月24日~26日の5日間、配偶者がいて、かつ住宅ローンを組んでいる(自分名義のみは除く)20~49歳の女性を対象にモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で行われ、1,000名の有効回答を得た。

主婦1,000名に、もしも夫が病気やケガで長期就業不能になった場合、どのようなことが不安か聞いたところ、最も高い割合となったのは「日々の生活費」で、8割半(86.3%)が不安なこととして挙げた。次いで高かったのは「住宅ローンの返済」で7割半(75.5%)、3番目に「夫の治療費」(63.7%)と金銭面での不安が上位に並ぶ結果となった。

さらに、もしも夫が病気やケガで長期就業不能になった場合、どのように生活すると思うか聞いたところ、「貯金を取り崩す」(61.8%)との回答が最多となり、次いで「自分の働く時間を増やす」(55.1%)、「趣味・娯楽費を削る」(51.4%)が5割台で上位となった。以下、「食費を削る」(45.4%)や「日用品費を削る」(42.5%)といった節約による対策が続くが、一方で、「クルマを売却する」(8.9%)、「自宅を売却する」(7.2%)と、資産の売却を考える人もみられたという。

また、もしも夫が病気やケガで長期就業不能になった場合、現在の預貯金や自身の収入で、どのくらいの期間、家族が生活できると思うかを聞いたところ、「半年以内」(「1週間」~「6ヶ月」の合計)が6割半(62.5%)に達し、「1年以内」(「1週間」~「1年」の合計)では8割半(84.1%)に達した。他方、「2年以上」(「2年」~「5年以上」の合計)の割合は1割半(15.9%)に留まった。

なお、病気やケガで長期就業不能(長期間働けなくなる)になった人が身近にいるか、また、いる場合はどのような人か聞いたところ、身近に「いる」と答えた割合は、主婦の3人に1人(32.3%)となった。また、どのような人が長期就業不能になったかについては、「(自分や夫の)親」(9.9%)や、「親戚」(6.4%)、「自分の友人」(6.1%)が上位に挙がった。