ライフネット生命保険は25日、「インターネットショッピングの動向(ボーダーライン)調査」の結果を発表した。それによると、インターネットで安心して決済できる購入決断のボーダーラインは、平均で8万6,146円であることがわかった。

同調査は、6月28日~29日の2日間、20代から40代までの男女を対象にインターネット上で行われ、677人から有効回答を得た。

インターネットで安心して決済できる金額、つまり、インターネットショッピングにおける購入決断の"ボーダーライン"を聞いたところ、1万円以上5万円未満が41.1%と最も多く、次が1万円未満の25%、そして5万円以上10万円未満の14.1%という順位となった。結果、ボーダーラインの平均は8万6,146円となった。

なお、アンケート回答者の79.5%が月1回以上の頻度でインターネットを通じて商品・サービスを購入しており、その支出額は5,001円から1万円(24.8%)が最多の回答となった。

また、約2人に1人以上が、「書籍(70.8%)」、「衣料・ファッション(60.9%)」、「CD・DVD(52.3%)」、「日用品・雑貨(52.0%)」の4品目を購入経験のある商品・サービスとしていた。このことから、多くの人がインターネットショッピングを活用して購入していることがわかるとともに、特に比較的手頃な価格帯の商品は、インターネットで日常的に購入されていることが伺える。もはやインターネットショッピングは、私たちの日常生活の一部となってきているようだ。

さらに、「腕時計・貴金属、宝飾品」、「ブランド品」などの比較的高額な商品の購入にも、インターネットショッピングが広がっていることがわかる。なお、"人生で2番目に高い買い物"と言われる生命保険を含む「保険(生命保険・損害保険)」の購入経験者は全体の9.9%で、インターネットを通じての購入者は全体の1割弱に留まった。

また、これまでのインターネットショッピングで最も高額なものを尋ねたところ、1万円から5万円未満と答えた回答者は35.3%、5万円から10万円未満と答えた回答者は21.3%となった。また、インターネットショッピングによる最高購入金額の平均は"ボーダーライン"を大きく上回る15万9,328円となった。

インターネットショッピングを利用する理由を尋ねたところ、「時間や場所を選ばずに購入できるから」、「実店舗で買うよりも安い場合が多いから」など、インターネットショッピングならではのメリットが並んだ。時間や場所の制約がないことに加え、実店舗を構える必要がなく人件費や店舗費などの各種コストを抑えることができる、という販売者側のメリットと消費者のニーズが合致していることが表れた結果だと、分析している。