本田技研工業は25日、マクラーレン・ホンダ(McLaren Honda)がアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで現地時間11月25日に行われたFIAの公式テストに初めて参加し、2015年からのFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)参戦に向けて、本格的に活動を開始したと発表した。
今回のテストでは、ホンダのパワーユニットを搭載した開発用マシン「MP4-29H / 1X1」が走行し、現在開発を進めているパワーユニットのシステムチェックが行われた。
本田技術研究所 専務執行役員であり、F1プロジェクト総責任者の新井康久氏は、 「今回のテストは、ウィンターテストが始まるまでに行なっておきたかったパワーユニットのシステム確認が目的でした。開発中のパワーユニットでのテストとなりましたが、開幕戦のオーストラリアまでにアップデートを図り、マクラーレンと一丸となって来シーズンに挑みます」とコメントしている。
マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエ氏は、「今回のテストは、マクラーレンとホンダのメンバーがサーキットという実戦の場で協業でき、電気系など課題は出ましたが、エンジンが始動し、走行できたことはよかったです」とコメント。テスト兼開発ドライバーのストフェル・ヴァンド氏は、「今回は、マクラーレンとホンダによるチーム力を高めるためのテストでもありました。走行した感触を伝えるのは難しいですが、エンジン音は最高でした」とコメントしている。