日本フードサービス協会は25日、2014年10月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、10月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比1.2%減となり、5カ月連続で前年を下回った。
客単価は前年同月比3.1%増と18カ月連続のプラスとなった一方、客数は同4.2%減と9カ月連続のマイナスに。10月は、前半に2つの台風が相次いで上陸したことで、特に休祝日の客足に影響し、全体売上もマイナスとなった。しかし各社はキャンペーンや季節限定フェアなどで客単価の向上に努め、売上の下げ幅は縮小傾向にあるという。
業態別に見ると、ファーストフードの全体売上高は前年同月比4.1%減と、5カ月連続のマイナス。客数は同6.0%減、客単価は同2.0%増となった。業種別では、洋風は台風の影響が大きく、売上高は同11.7%減と大幅に落ち込んだ。
ファミリーレストランの全体売上高は前年同月比2.9%増と、18カ月連続のプラス。客数は同0.4%減、客単価は同3.3%増となった。業態別では、焼き肉が好調で売上高は同9.7%増加した。
パブ・居酒屋の全体売上高は前年同月比2.2%減と、26カ月連続のマイナス。客数は同1.8%減、客単価は同0.4%減となった。
ディナーレストランの全体売上高は前年同月比0.4%増と、8カ月連続のプラス。客数は同2.1%減、客単価は同2.6%増となった。
喫茶の全体売上高は前年同月比0.4%増と、2カ月連続のプラス。客数は同3.5%減、客単価は同4.0%増となった。