エン・ジャパンは、30歳以上の同社運営サイト利用者を対象に「カウンターオファー(退職引き止め交渉)」についてアンケートを実施した。調査は8月1日~31日にかけて行い、388名から有効回答を得た。

これまでカウンターオファーを受けた事はあるか

32%がカウンターオファーを受けた事あり

カウンターオファーとは、転職を決めた後に上司から引き止めのために昇給の約束などを提示されることを指す。これまでカウンターオファーを受けた事はあるか尋ねたところ32%が受けたことが「ある」と回答した。受けたと回答した人に、次の転職先に行くのをやめたことがあるか聞くと、24%が「ある」と回答している。

カウンターオファーを受けて、次の転職先に行くのをやめたことがあるか

思いとどまった人の内訳を見ると、年代別では40代の30%、年収別では1,000万円以上の35%がもっとも高いポイントとなった。なぜ、次の転職先にいくのをやめたのか尋ねると、「新たな事業に関われる」「提示された昇給額が良い」という回答が上位を占めた。

条件提示のトップは「昇給」

カウンターオファーを受けたことがある人に、どのような条件提示を受けたか聞くと、最も多い回答は「昇給」(31%)、2位は「特に条件なし(上司からの引き止め)」(27%)、3位は「他部署への異動」(23%)だった。

どのような条件提示を受けましたか

カウンターオファーを受けた人にその感想を尋ねたところ「引き留められ、会社にとって必要な人材だということを認識できた」というコメントがある一方で、「提示通りにはならなかったので、やはりそういう会社だったかと再認識した」など、退職の引き止め交渉時の約束は継続性がないことを指摘する声も上がっている。

カウンターオファーを受けたいと36%が回答

今までカウンターオファーを受けたことがない人に、転職の際に、カウンターオファーを受けたいと思うか聞くと、36%が「受けたい」と回答した。内訳を見ると、年代別では30代の49%、年収別では499万円以下の47%がもっとも高いポイントとなった。比較的年齢・年収の低い方ほど退職の引き止め交渉を期待しているようだ。

転職の際に、カウンターオファーを受けたいと思うか