エアバス(本社:仏トゥールーズ)は現地時間の11月20日、デルタ航空がエアバスのワイドボディ機A350-900を25機、A330-900neoを25機発注したことを発表した。A330neoにはロールス・ロイス社製トレント7000エンジン、A350-900にはロールス・ロイス社製トレントXWBエンジンが搭載される。
燃費を25%削減する経済性の高さ
デルタ航空は現在、エアバスの単通路型A319を57機とA320を69機、またワイドボディ型機A330-200を11機とA330-300を21機運航している。今回発注した50機のほか、デルタ航空では今後さらにA330-300を10機とA321を45機受領する予定になっており、合計105機が引き渡しされる。
A350 XWBファミリーは2クラス制の客席仕様で最大369席を装備する最新鋭の長距離用中型航空機。胴体幅が広く、エコノミー・クラスで18インチの幅広い座席を備え、長距離を飛行する乗客にも快適な乗り心地を提供する。また、燃費を25%削減することで経済性も高めた。2014年10月末時点で、世界中の39社から750機の受注を獲得している。
1,300機以上の受注を獲得
一方A330ファミリーはこれまでに1,300機以上の受注を獲得。運航経済性の高い航空機であり、現在、100社以上の航空会社が運航している。A330-800neoとA330-900neoはA330ファミリーの新型派生機であり、A330ファミリーの経済性と柔軟性、高い信頼性を受け継いでいる。
また、A330-800neoとA330-900neoは座席あたりの燃費を14%削減し、中距離用ワイドボディ機市場において最もコスト効率の優れた航空機となる。大幅な燃費削減のほか、最大400海里(740.8km)航続距離が延長され、他のエアバス機ファミリーとの運航共通性を保持する。
A350-900は2017年に、A330-900ネオは2019年に納入開始の予定。なお、エアバスのA330、A350 XWB、A380はワイドボディ・ファミリーを構成しており、250席から500席をカバーする。