ポルシェはプラグインハイブリッドスポーツサルーン「パナメーラS E-ハイブリッド」の特別試乗会を15日、16日に行った。会場は兵庫県のウェスティンホテル淡路。今回、実際に試乗した来場者たちの声を聞くことができたので、当日の様子と合わせてお届けしたい。
尚、プラグインハイブリッド(PHEV)とはバッテリー走行可能な近距離の範囲では電気自動車として、長距離ドライブではハイブリッドマシンとして走行できる環境性能の高いマシンのこと。パナメーラS E-ハイブリッドは、「その走りは多くのスポーツカーを凌駕するパフォーマンスを発揮し、一方で燃料消費量はスポーツカーの常識を覆す極めて低い数値を達成」(公式HPより)するモデルとのことだ。
試乗会は、まずモータージャーナリストでポルシェスポーツドライビングスクールのチーフインストラクターを務める清水和夫氏のトークショーで幕を開けた。同氏は「日本でハイブリッドマシンというと”草食系”のイメージがあるが、ブレーキを踏み込んだ際に発生する電気エネルギーをどう使うかの問題。エネルギーを環境性能だけに振り分けるのではなく、走る楽しさ、マシンのパワーに大きく振り分けるとパナメーラS E-ハイブリッドになる」と同社のマシンを評価。
また「30キロメートル圏内であればバッテリーのみで十分走行可能なので、日々の仕事や買い物で使うだけならば十分という人も多いだろう。週末郊外にドライブに出かける際はハイブリッドマシンとしてエンジンも使用するスタイルであれば、ガススタンドに行く機会も月に1回程度に減る」と、同マシンを使うことでライフスタイルがどのように変化するかという点についても話しをした。
参加者たちの声を聞いてみよう。「ハンドリングも、ブレーキも、従来のポルシェと同じ感覚があり、走りの楽しみを感じることができた。マシンと自分との一体感、フィット感への信頼という意味でも、一言で言えば『さすがポルシェ』という感想だ」(神戸から参加した50代男性)
「走りの楽しさという点では従来通りと感じた。子供と乗る機会も多いので、音や振動が従来のものより静かに感じられ、そのあたりはハイブリッドならではという感じで好感が持てた。新しい体験ができたと思う」(ポルシェオーナー女性)
試乗を終えたところで清水氏が再度登場。「新しい世界が訪れるためには、誰かが重い扉を開けなければいけない。ポルシェはパナメーラS E-ハイブリッドでその扉を開くということだ。新しいテクノロジーが搭載された車を選ぶということは、自分自身の生活も変わるということで、どう変化していくのかを考えることもまた面白い」(清水氏)