個人事業主にとって、経理業務は本業とはまた別の作業だ。事業の根幹でもある本業に注力するためにも、経理業務はできるだけ簡単に効率よく行いたいというのが本音だ。さらに、2014年度の確定申告からは、白色申告でも記帳が義務化され、経理業務がこれまで以上に手間と感じる人も多いはず。

こうした経理業務を効率化するには、やはりソフトなどを活用するのが一般的だ。しかしその種類はさまざまで、どれを選んで良いのか迷ってしまう。そんな中、弥生から安価で簡単に使える初心者向けのクラウド版青色申告ソフト「やよいの青色申告オンライン」がリリースされた。

弥生といえば会計ソフトとして大きな実績があり、シェアも高い。ユーザーサポートも充実している。今回リリースされた「やよいの青色申告オンライン」はクラウドサービスのため、ソフトをインストールしなくても、いつでのどこでもブラウザ上で利用可能だ。さらに、クリエイターを中心に多くのユーザーを持つMacにも対応しているのは、個人事業主にとってはうれしいところだ。

しかも、通常8,640円/年(税込)ですべての機能が利用できる「セルフプラン」は現在キャンペーン中で、2015年3月16日までに申し込むと、「平成26年(2014年)分の確定申告書」が作成でき、初年度1年間無料で利用できるのだ。

クラウド型の会計サービスは、最近になって各社から提供されるようになったが、弥生のクラウドサービスは、簿記や会計に関する専門知識がなくても「簡単」で「初心者にやさしい」点が特徴だ。会計がそれほど得意でない人向けに設計されたサービスなのだ。では、実際にどれくらい簡単に使えるのか、早速サービスを使ってみた。

「やよいの青色申告オンライン」の導入

まずはサービス導入までの手順を、操作画面を確認しながら紹介する。

利用登録

(1)最初に、パソコンを開いて「やよいの青色申告オンライン」のWebサイトへアクセスし、<今すぐ無料で申し込む>をクリックする。

「やよいの青色申告オンライン」のWebサイトへアクセスし、<今すぐ無料で申し込む>をクリック

(2)次に、一覧から、自分の用途に合った利用プランを選択する。

一覧から、自分の用途に合った利用プランを選択

(3)そして、登録に使用するメールアドレスを入力して不正防止の文字認証を行い、利用規約を確認したら<同意して送信する>をクリックする。

登録に使用するメールアドレスを入力して不正防止の文字認証を行い、利用規約を確認したら<同意して送信する>をクリック

(4)すると、設定したメールアドレスに確認メールが届くので、リンクをクリックする。

設定したメールアドレスに確認メールが届くので、リンクをクリック

(5)開いた画面で申込内容の確認、登録者情報、事業者情報、決済方法を登録し、<同意して次へ>をクリックする。

開いた画面で申込内容の確認、登録者情報、事業者情報、決済方法を登録し、<同意して次へ>をクリック

(6)確認画面が表示されるので、内容に問題なければ<登録する>をクリックする。

確認画面が表示されるので、内容に問題なければ<登録する>をクリック

(7)申込み完了後、ログインすると初期設定画面が表示される。

申込み完了後、ログインすると初期設定画面が表示される

これで、利用登録は完了だ。このあとメール受信による確認が必要なので、利用するメールアドレスをあらかじめ用意しておくと良いだろう。利用登録は良い入力項目も少なく、難しい操作は不要なので、パソコンが苦手という方でも迷うことはなさそうだ。

初期設定

次に、利用初期で必要になる設定事項について見ていく。とはいっても、「やよいの青色申告オンライン」では、細かな会計情報も簡単に設定できるようになっている。

(1)申告方法の変更 ログインしたホーム画面から、利用者情報はいつでも設定することができる。もしホーム画面で「はじめてやよいの青色申告オンラインを使うときの設定」を閉じてしまっても、設定メニューから設定可能だ。

各種設定メニュー

確定申告方法は「申告の設定」ページで申告方法を選択し、<登録>をクリックすると変更できる。

申告の設定

(2)口座・カード情報の設定 口座情報やクレジットカード、電子マネー、現金の設定は、「設定メニュー」内の「口座・カードの設定」ページで行う。事業で利用する預金口座やクレジットカード、電子マネー、現金を登録しよう。

口座・カード情報の設定

(3)科目の設定 追加したい科目があれば、「科目の設定」ページで<科目を追加>をクリックし、科目名や説明を入力して<登録>をクリックする。ただし、一般的によく利用される科目は既に登録されているので安心だ。

科目の設定

(4)残高の設定 資産の残高を登録するのは、「残高の設定」ページだ。どの時点での残高情報かを選択し、残高を登録する(画像は、現金の登録を行う場合を想定)。

残高の設定