VSNではこのほど、全国20~50代の"管理職"として働く男女を対象に、「管理職者の意識調査」を実施した。調査は10月6日~8日にかけて行い、600名から有効回答を得た。

自身に不足していると思うスキルは何だと思いますか?

自身に不足していると思うスキルは「コミュニケーション能力」

自身に不足していると思うスキルは何か尋ねたところ、最も多い回答は「コミュニケーション能力」(30.8%)だった。特に20代の女性管理職者は41.3%とその傾向が高く、周囲とのコミュニケーションに何らかの課題を抱えていることがうかがえる。2位は「自己管理能力」、3位は「課題解決力」だった。

部下に対して、普段から取り組んでもらいたいスキルについて聞くと、半数以上が「目標に対して強い意識を持つ」(54.7%)と回答した。これは男女問わず、全ての年代が求めている結果となっている。女性は「個人的な感情で動かない」(34.7%)が男性より10%以上も高く、個人の感情で動いていることを懸念している女性管理職者が多いことが分かる。

部下に対して、普段から取り組んでもらいたいスキル

上司と部下に挟まれている立場において、「上司」「部下」どちらに好かれているか尋ねたところ、「部下に好かれている」という回答が6割を超えた。50代は男女ともにその傾向が強く、男性の79.3%、女性の81.3%が「部下に好かれている」と回答している。

25%は「管理職を辞めたいと思ったことはない」

管理職を「辞めたい」と思ったことがあるか尋ねると、25.3%が「辞めたいと感じたことはない」と回答した。「ある」と思った人にその理由を聞くと、「仕事が原因で家庭に支障が生じたとき」「上司と部下との板挟みになる」「正論と思うものの、部下の意見を尊重できないとき」などが上位に挙げられた。

管理職を辞めたいと思った時の理由