女優・新垣結衣が初めて母親役を演じた主演映画『トワイライト ささらさや』(公開中)の海外配給が、このほど決定した。
11月8日から全国264館で公開スタートし、11月10日付け週末興行ランキングで1位を獲得した本作。初週の土日(8~9日)の興行収入は1億836万6,000円、動員は8万2,140人を記録し、一般出口調査では「最高に良かった / とても良かった / 良かった」が全体の93%、「友人に映画を薦める」が全体の72%を占めている。観客の構成は女性が7割、男性が3割。30~40代をメインに、10~70代の幅広い年齢層からの支持を得ている。
海外配給が決まったのは香港、台湾、マカオ、韓国の4つの国と地域で、今後も拡大していく予定。映画の撮影真っただ中の5月という早い段階からオファーがあったという。海外担当の佐藤直子氏は「家族を想う気持ちは万国共通なので、笑って泣けるファンタジー…という部分に惹かれたバイヤーが多いようです」と分析。韓国配給のA ONE Entertainmentの社長・James Min氏は「ストーリーがユーモアかつユニークな設定で惹かれました」とコメントを寄せている。
このことについて、石田雄治プロデューサーは「とてもうれしい気持ちで一杯です」と感激。「映画を観たお客様から寄せられる『大切な人に会いたくなった』、『家族や人にやさしい気持ちになれた、大事にしたいと思った』という純粋で優しい気持ちは、 日本だけではなく、世界共通に感じて頂けるメッセージだと思っていますので、是非世界中に届けられたらと願っております」とさらなる反響に期待を寄せている。
本作は、作家・加納朋子の小説『ささら さや』(幻冬舎)を原作に、『60歳のラブレター』(2009年)などで知られる深川栄洋監督がメガホンを取った作品。大泉演じる落語家・ユウタロウは、不慮の事故が原因で生後間もない息子・ユウスケと新垣演じる妻・サヤを残して他界する。悲しみに暮れるサヤだったが、ユウスケを跡継ぎにしようとする義父の目から逃れるために"ささら"の街に移り住み、そこの人々に支えられながら母親として成長していく。
(C)2014「トワイライト ささらさや」製作委員会