モニタリング機器の追加でネットワーク変更が不要になる
前述のとおり、GigaVUEは、それ自体でネットワークをモニタリングできるわけではない。通常のネットワーク配信網とモニタリング機器の間に挟むかたちで導入し、両者の結びつきを疎にする役割を果たす。単純に可視化する機器に限らず、IDSなどの侵入検知システムに対しても有効だ。
GigaVUE導入によるネットワーク管理者の利点は大きく2つある。1つは、監視するポイントに予めGigaVUEをつないでおくことで、モニタリング機器の追加時に発生する作業が大幅に削減される点。もう1つは、モニタリング機器に渡すパケットを削減/最適化できる点だ。
1つ目に関しては、単純に1対1でデータを送るだけでなく、1対多あるいは多対1でネットワーク網からモニタリング機器へ送信できるという利点がある。これは、GigaVUEの「パケット複製/集約機能」によるもの。1箇所から取得したパケットを複数のモニタリング機器に流したり、複数の監視ポイントから取得したデータ集約して1つのモニタリング機器に渡したりといったことが容易に行える。
したがって、GigaVUEが監視したいポイントにつながれてさえいれば、新たなモニタリング機器を追加する際にもGigaVUEに接続するだけでデータを取得できることになる。ネットワーク網に直接モニタリング機器をつなぐ従来の方式の場合、機器の追加/削減が生じるたびにネットワーク構成の変更を強いられることになるが、GigaVUEを導入していれば変更が不要になる。