セイコーウオッチは19日、同社の本格的なスポーツウオッチ「セイコー プロスペックス」シリーズの登山用ソーラーデジタルウオッチ「アルピニスト」から、精悍なメタルベゼルを採用した新製品を発表した。限定モデル(1機種)を含む全4機種を用意。税別価格は38,000円から。

アルピニストは、ダイビングやトレッキングといったスポーツやアウトドアシーンに対応する、本格機能を備えたスペシャル・スポーツウオッチブランド。安全に登山を楽しむという着想のもと、冒険家・三浦豪太氏の監修によって開発され、2014年3月に最初のモデルがデビューした。

今回の新モデルも、ザックや衣類といった装備への「引っかかり」が少なくなるように、凹凸を抑えた滑らかなケースを採用。各種のボタンは押しやすく大きめに、そしてボタンとボタンの間にガードを挟んで誤押しを防ぐようになっている。また、軽くて傷が付きにくいチタンバンドと、高い強度と耐久性を持つコーデュラ素材を使用したナイロンバンドを採用した(モデルによって異なる)。

SBEB013

SBEB015

SBEB017

レギュラーモデルのラインナップは、ステンレスベゼルとチタンバンドの「SBEB013」(税別48,000円)、ステンレスベゼルとチタンバンド(どちらも硬質コーティング)の「SBEB015」(税別53,000円)、ステンレスベゼルとナイロン(コーデュラ)バンドの「SBEB017」(税別38,000円)。

機能面では、1時間あたりに移動する高度差(m/h)を用いて登山ペースを示す「登高スピード」表示が特徴的。目的地と現在地の高度差(m)をもとに、目的地までの所要時間を見積もることができる。年齢・体力・キャリアなどによって登高スピードは異なるため、自分の登高スピードを把握することで、オーバーペース防止に役立つ。

「▲」マークのガイダンス表示によって、操作をアシスト(写真左)。凹凸が少ないケースデザインや大きめのボタンによって、使い勝手を高めている(写真右)

各モデルで共通の仕様は、ケース素材がプラスチック、ケースサイズが縦56.5×横44.9×厚さ14.5mm、裏ぶた素材がステンレススチール、防水性能が日常生活用強化防水(10気圧防水)。

限定モデルは、ミウラ・ドルフィンズ(三浦雄一郎氏・豪太氏の親子が、講演や運動指導、抗加齢の研究などを行っている団体)の公認モデル。シャープな黒のボディに、ミウラ・ドルフィンズのイメージカラー「赤」を採用し、すっきりと仕上げた。本体に装着されたチタンバンドのほか、コーデュラ素材の交換用ナイロンバンドが付属し、専用BOXに収めている。限定500本で税別58,000円。

ミウラ・ドルフィンズ公認限定モデル

ムーブメント(キャリバーS822)の主な仕様は以下の通り(各モデル共通)。

■時間精度:平均月差±20秒(気温5度~35度において腕につけた場合)
■ソーラー充電機能:パワーセーブ機能つき(フル充電時より約18カ月間駆動)
■高度計測機能(登高スピード、高度)、高度補正
■登山データ記録機能※最大15回、1回24時間まで記録可能
(記録開始日、所要時間、平均登高スピード、積算高度、記録開始・終了高度、最高・最低高度、消費エネルギーを記録可能)
■気圧計測機能(気圧傾向グラフィック、気圧)、温度計測機能
■方位計測機能(方位、方位角度)、磁気偏角補正、磁気キャリブレーション
■設定機能(体重、単位)
■ストップウオッチ機能(1/100秒計測、10時間計)
■アラーム機能(デイリーアラーム3チャンネル)
■ワールドタイム機能(世界35都市+7大陸最高峰+富士山)
■パネライト機能、コントラスト調整機能、サウンドデモ機能
■フルオートカレンダー機能(2062年12月31日まで)