iOSでは、なにかめぼしいものを長押し(プレス)すると、タップとは異なる処理を行えることがある。たとえば、Safariで表示したWEBページにリンクがあるとき、タップすればリンク先のページを開くだけだが、プレスすれば4通りの処理(開く/新規タブで開く/リーディングリストに追加/コピー)を指示できるシートが現れる。「写真」では、プレスした写真のコピー/非表示が可能だ。なにかできそう、と感じた場合プレスを試す価値はある。

「連絡先」も例外ではない。住所や氏名、電話番号などの情報はプレスすればコピーできるから、メールなどにそれらの情報を正確に転載したいときは、プレスしてコピーするにかぎる。タップすると電話をかけてしまったり「マップ」で地図が表示されたりするため、慎重に長押しする必要はあるが、知っているといないとでは大きな差が出る操作テクニックといえるだろう。

「連絡先」の個人ページには、写真を1点登録しておくことができる。カメラで撮影した写真やカメラロールの写真を挿入することもできるが、他のアプリでコピーしておいた画像をペーストしてもいいことは、意外に知られていないようだ。iCloud連絡先の情報を共有する他のアプリ(Mac含む)で追加した写真も表示されるので、気がつけば写真が設定されていた、ということもありがちだ。

その写真も、プレスすればコピーできる。ペーストにも対応するので、ある人物の写真をコピーして他の人物にペーストする、という使い方も可能だ。誰なのか一目瞭然の顔写真では意味がないが、かわいいイラストや風景写真が使われているとき、ちょっとそれを拝借……という場合にコピー&ペーストの技が使える。写真登録がない人物に使われるイラストが薄気味悪いから全員リンゴマークに変えてしまう、そんな応用方法があってもよさそうだ。

操作手順をカンタン解説

1 「連絡先」の個人ページで写真部分をプレスすると「コピー」というメニューが現れるので、それをタップする

2 写真を貼り付けたい人物のページを開き、「写真を追加」をプレスすると「ペースト」というメニューが現れるので、それをタップする

3 写真のコピー&ペーストが完了する

4 写真をタップすれば、拡大/縮小や表示位置の微調整を行う編集画面が現れる

(提供:iPad iPhone Wire)