不動産経済研究所は17日、2014年10月の首都圏のマンション・建物市場動向を発表した。それによると、10月のマンション新規発売戸数は前年同月比10.9%減の3,125戸となり、9カ月連続で前年を下回った。前月比では6.3%減少した。
地域別発売戸数は、東京都区部が1,381戸(全体比44.2%)、都下が242戸(同7.7%)で、東京都のシェアは51.9%。このほか、神奈川県が792戸(同25.3%)、埼玉県が211戸(同6.8%)、千葉県が499戸(同16.0%)となった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,978戸。月間契約率は前月比8.3ポイント低下の63.3%で、好不調の分岐点とされる70%を2カ月ぶりに下回り、2009年2月(61.7%)以来5年8カ月ぶりの低水準となった。なお、前年同月比では16.3ポイント低下した。
地域別契約率は、都区部が71.5%、都下が59.5%、神奈川県が60.2%、埼玉県が80.6%、千葉県が39.9%となった。
1戸当たり平均価格は4,560万円で、前月比は204万円(4.3%)下落、前年同月比は351万円(7.1%)下落。1平方メートル当たり単価は63.8万円で、前月比は2.7万円(4.1%)下落、前年同月比は7.3万円(10.3%)下落した。
即日完売は84戸(全体比2.7%)で、フラット35登録物件戸数は3,072戸(同98.3%)。10月末現在の翌月繰越販売在庫数は3,787戸で、前月末比282戸の増加(前年同月末残戸数は3,771戸)。11月の発売戸数は4,000戸を見込んでいる。