事の発端は、実家のおかんが「スマホに機種変更したい」と呟いたことに始まる。いや、正確には「お母さんもスマホにしよっかなー」と独り言を呟きつつ、チラチラとこちらを見て様子を伺っている感じだった。「スマホって面白そうだけど、自分で使いこなせるかは分からない」といった心境だったのだろう。数々の親不孝を少しでも解消しておきたかった筆者は、この機会に、おかんにSIMフリースマホをプレゼントすることにした。使用にあたっての様々な条件を洗い出し、運用コストにも厳しい彼女に満足して使ってもらえそうな格安SIMとSIMフリースマホを選んだ。
スマホに求める条件を箇条書き
おかんのスマホ選びには、少し時間を割いた。最初にやったことは、彼女が現在使用している携帯電話の利用状況を調べること。端末はガラケーで、2009年ソフトバンク春モデルの831SH(シャープ製)と判明した。メールアドレスは旧ボーダフォン時代のものをいまだに使っているようだ。オンラインでMy Softbankにログインして調べてみたところ、ここ数か月の月額利用料金は3,000円未満だった。
さて、どんなスマホが最適だろうか。様々な可能性が考えられた。一番手間がかからないのは、ソフトバンクのiPhoneに機種変更すること。現在、「iPhone 5s(16GB)」であれば「スマホへ無料交換プログラム」により、機種代金0円で機種変更できる。ただ、4インチでは画面が小さすぎるのではないだろうか。母は老眼だ。iPhone 5sでは、ウェブサイトを閲覧するのも、文字を入力するのも大変だろう。
そこで母親になり代わり、スマホに求める条件を改めて考えてみた。
画面の大きさは、5インチ以上
できれば軽い方が良い
文字が打ちやすい
電池のもちが良い
UIを「簡単モード」などにカスタマイズできる
うっかり落としても衝撃に強い
ワンセグが見れる
データ通信の容量は2GB/ 月ほどで良い
運用コストが安い
UIは「簡単モード」などに変更できると良い。ランチャーアプリを入れて、アイコンを巨大化するなどのカスタマイズも考えている。したがって、UIがいじれるAndroid OSの方が都合が良い。ではシニア向けのAndroidスマートフォンはどうか。各キャリアからいくつかリリースされているが、機能が限定されているのが気になった。操作に慣れてきたら、通常のスマートフォンとして利用できるモデルの方が望ましい。