既報の通り、Googleは12日、Androidの新製品群について、プレス向けのハンズオン体験イベントを実施した。Nexus 9にわずかな時間ながら触れることができたので、ここではそのインプレッションをお届けしよう。

9インチ級はタブレットのベストサイズ?

Nexus 9は台HTC社が開発し、GoogleがNexusブランドで販売するAndroidタブレットだ。11月4日から販売を開始しているので、すでに入手している人もいることだろう。ディスプレイは8.9インチのQVGA(2048×1536ドット)で、これはアップルのiPad(Retinaディスプレイ搭載モデル)と同じ。ディスプレイサイズはiPad Air 2が9.7インチ、iPad mini 3が7.9インチなので、両者のほぼ中間に位置する形だ。解像度は約288ppiで、これもiPad Air(264ppi)とiPad mini(324ppi)の中間になる。

実際にiPad Air、iPad miniとNexus 9の3つを並べてみると、サイズはiPad Airとあまり大きく変わらない。数字だけ見るともう少し小さくてもいい感じだが、幅はともかく高さが結構ある。ただし、手に持った感じでは幅の狭さが幸いして、ちょうどいいサイズに感じた。厚みはiPad miniとほぼ同等で、世界最薄をうたうiPad Air 2と比べると、さすがに分厚く感じる。背面はゴムのようにしっとりとした手触りの処理が施されており、手が滑りにくいのは美点だが、堅牢なアルミニウム製のiPadと比べると安っぽい感じがするのは否めない。

iPad Air 2(右)、iPad mini 2(左)と並べたところ。長辺があと1cmほど短いとちょうど中間というところだが、思ったよりサイズはAir寄りだった

手に持った感じでは大きすぎずちょうどいい感じだが、筆者は比較的手が大きい方なので、あまり参考にならないかもしれない

iPad mini 2(左)より0.45mmほど厚い。薄ければいいというものでもないが、1年前の機種相手に負けているのは少々残念

iPad Air 2(右)と比べると1.85mmも違う。ここまで違うと別カテゴリーの製品と割り切って考えたほうがよさそうだ