エン・ジャパンは、同社が運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」上で、「中途採用の採用基準」についてアンケートを実施した。調査は8月20日~9月9日にかけて行い、189名から有効回答を得た。
86%が中途採用を実施
人事担当者に、2014年に中途採用(正社員募集)を実施したか尋ねたところ、86%が「実施した」と回答した。昨年比で3%増加、2009年の調査よりも24%増加となっている。実施した理由について聞くと、「業務量増加」(46%)と「欠員補充」(43%)に大きく分かれた。特に業績拡大に伴う「業務量増加」の回答が「欠員補充」よりも10%以上多い。
続いて、中途採用の採用難易度について聞いた。応募者数は「減った」が36%、「増えた」は20%、応募者の質は「下がった」が31%、「上がった」は13%、面談設定は「設定しづらくなった」が26%、「設定しやすくなった」が6%。いずれも採用企業側にとっては厳しい結果で、転職希望者が転職先を選べている傾向が見られる。
採用基準は「即戦力」「未経験」二極化
昨年(2013年)と採用基準を変更したかという設問では、26%が「変更した」と回答した。具体的には「必要スキルの経験年数」(74%)が最も多く、次いで「能力」(60%)、「職歴」(40%)という結果になっている。変更の理由としては、即戦力重視で採用基準を上げた(厳しくした)企業と、採用難易度が上がっているため、採用基準を下げた(緩くした)企業に分かれた。
即戦力や管理職クラスの人材を求める声も強い
採用者の年齢について聞くと、最も多かったのは「25~29歳」(56%)、次に「30~34歳」(52%)だった。34歳以下の若手層を採用した企業は全体の80%にのぼる。反面、即戦力や管理職クラスの人材を求める声も強く、「35~39歳」が38%と「20~24歳」の31%を上回った。35歳以上のミドル層を採用した企業は全体の53%と半数を超えている。