俳優の仲村トオルが、2015年1月スタートのテレビ東京系ドラマ『怪奇恋愛作戦』(毎週金曜24:12~24:52)に出演することが12日、明らかになった。『あぶない刑事』(日本テレビ系)や『刑事殺し』(テレビ朝日系)シリーズなど数々の刑事、そして『チーム・バチスタ』シリーズなどで切れ者を演じてきた仲村にとって、本作で演じるのは「羞恥心との戦い」を強いられる"バカ"刑事だった。

ドラマ『怪奇恋愛作戦』に出演する仲村トオル

本作は、60~70年代のテレビ界を席巻した怪奇空想ドラマと、80年代の恋愛トレンディドラマをミックスした"怪奇恋愛ドラマ"という異色作。特殊造形やCGなどを駆使し、2話1テーマで怪奇現象と恋愛を描く。岸田戯曲賞を受賞し、日本の演劇界を代表する演出家の"ケラ"ことケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が『時効警察』(テレビ朝日系)以来8年ぶりに脚本と演出を担当(映像作品としては映画『罪とか罰とか』以来6年ぶり)。婚期を逃した夏美(麻生久美子)、秋子(坂井真紀)、冬(緒川たまき)のアラフォー3人娘がさまざまな怪奇現象に巻き込まれていく。

仲村が演じるのは、夏美の幼なじみで純真無垢な40歳の天然刑事・三階堂登。夏美がアルバイトをはじめる不気味な店「喫茶面影」のアルバイト店員・萌香(20歳)とは恋人同士だが、プラトニックな関係を続けている。毎話台本を読んでは「大声で爆笑していた」という仲村。ところが、撮影現場で待っていたのは「羞恥心との戦い」で、「今まで言ったことのないような台詞、演じたことのないような感覚での演技。それが吉と出るか凶と出るか…」と不安を吐露した。

それでも、「いえ、おそらく『仲村・新境地開拓! 今後はこの路線をひた走る?』とご覧になった方に思っていただけるような! 作品に仕上がっていると期待しています」という前向きなコメントも。仲村とケラ氏の顔合わせは、2010年の舞台『黴菌(ばいきん)』以来。ベテラン俳優をここまで追い込んだケラ氏は、その役柄について「ドラマ内で一番頭の悪い登場人物」と説明し、「彼のキャリア史上間違いなく最も馬鹿げた役だと思われます」と語っている。

麻生久美子

坂井真紀

緒川たまき

(C)「怪奇恋愛作戦」製作委員会