ティアックは11月12日、独beyerdynamic社のヘッドホンアンプ「A2」を11月下旬より国内発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は180,000円前後(税別)。
A2は、beyerdynamic社のヘッドホンのフラッグシップモデル「T1」をフルにドライブするために開発されたプレミアムヘッドホンアンプ。T1は、beyerdynamic社独自のテスラドライバーを採用するヘッドホン。テスラドライバーは、1テスラ(10,000ガウス)以上という強力な磁束密度により、高効率と高解像度を実現したドライバーだ。
ティアックによると、T1の販売状況はかなり好調だというが、T1では独自のドライバーを使用されており、さらに600Ωというハイインピーダンス仕様となっている。そのため、ユーザーにどのヘッドホンアンプでドライブしてもらえば良いのかが、メーカーにとってひとつの課題となっていたという。
A2は、その課題に対してのbeyerdynamic社の公式回答となる製品。テスラドライバーの本来のサウンドを引き出すための純正ヘッドホンアンプだ。
アンプは、パーツを選りすぐったフルディスクリート構成。トロイダルトランスを使用した強力な電源も搭載している。周波数特性は1Hz~100kHz(-1dB)で、歪率は0.001%(170mW、250Ω負荷時)。S/N比は101dB以上で、チャンネルセパレーションは89dB以上だ。
入力インタフェースはRCA×2系統。出力端子は、6.3mmステレオ標準ジャックのヘッドホン端子×2系統に、スルー出力用のRCA×1系統を装備する。適合するヘッドホンのインピーダンスは16~600Ω。定格出力は32Ω負荷時が150mW×2で、600Ω負荷時が100mW×2。なお、2系統あるヘッドホン出力で、同時に2本のハイインピーダンスヘッドホンをドライブすることも可能だ。
本体サイズはW216×D235×H55mmで、質量は2.2kg。製品には、本体にマウント可能なヘッドホンスタンドも付属している。