人と接する仕事、機械を扱う仕事、コンピュータで作業する仕事……。世の中にはさまざまな職業があるが、どんな時に人は仕事の"やりがい"を感じるのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、仕事でのやりがいはあるか聞いてみた。
Q.仕事でのやりがいはありますか?
はい 40.3%
いいえ 59.7%
Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どんなところにやりがいを感じるのか、教えてください
■感謝された時
・「『ありがとう、助かった』という言葉を聞けたとき」(47歳男性/ソフトウェア/経営・コンサルタント系)
・「お客さまに洋服のコーディネートを喜んでもらえた時」(24歳女性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「お客さんに福祉用具を届けて、使いやすいと喜んでもらえる時はとてもうれしいです」(43歳男性/医療・福祉/営業職)
・「介護をしているのですが、お年寄りの笑顔が見れた時は最高に幸せです」(34歳女性/医療・福祉/専門職)
・「お客さまに顔を覚えていただけるとうれしいです……前回はありがとう、といわれるととてもやりがいを感じます」(23歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
■役に立っている感覚
・「自分がやったことがお客さんにとってメリットがあったとき」(32歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「自分の仕事で、他の仕事が円滑に進んでいるようだとやりがいを感じます」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「みんなのために少しでも貢献できれば」(49歳男性/医療・福祉/専門職)
・「人の役に立つ」(31歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
・「社会に役立つところ」(48歳男性/情報・IT/技術職)
・「自分が社会と関わっていると実感できるところ」(28歳女性/その他/事務系専門職)
■流通している満足感
・「自分で考えた製品が、世の中に出回り、感謝されること」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「コンビニで品物を見たとき」(24歳男性/印刷・紙パルプ/技術職)
・「たくさんの人の目に触れ、記憶に残るポジティブな仕事であること」(46歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「以前は、AV家電製品の仕事をしていていて、親や知人にこれを開発していると、ものすごく説明しやすく、特に親には喜んでもらえたから」(54歳男性/電機/技術職)
・「自分の技術が社会で生きていると思うとき」(29歳女性/運輸・倉庫/技術職)
■重要なポジション
・「ある程度責任を持たせてもらっている」(32歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「年齢の割には重要なポジションを任されているので」(31歳男性/小売店/事務系専門職)
・「自分ひとりで進められる仕事があるから」(34歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「輸入は自分しか担当がいないので、私がいないと商品が入荷されないという、重要な仕事を任されている」(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「事務手続きするのは私1人なので、従業員の手続きをすることにやりがいを感じる」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
■周囲から評価される
・「自分のアイデアが職場で採用してもらえる時」(32歳女性/医療・福祉/専門職)
・「自分のやり方が正しかったり、好成績だったとき」(53歳男性/金融・証券/専門職)
・「みんなが納得してくれるとやった感がある」(37歳男性/通信/技術職)
・「自分の提案が採用されたとき」(26歳女性/情報・IT/営業職)
・「新しい部署で他の人がやってこなかったことができていること」(27歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
■自分の成長
・「できるようになることが増えていくこと」(22歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「スキルないしキャリアアップ等」(23歳女性/その他/事務系専門職)
・「自身の成長を感じられること」(25歳女性/医薬品・化粧品/技術職)
・「ミスなくこなせたとき」(34歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「成果を上げたとき」(27歳男性/金融・証券/営業職)
■大好きな仕事
・「機械いじりが楽しい」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「自分が書いたプログラムをお客さんが使っているのを見たとき」(24歳女性/情報・IT/技術職)
・「人と接することが好きなので毎日楽しい」(30歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「病床の患者さんに寄り添える」(33歳女性/医療・福祉/専門職)
・「多くの人と交わることができる」(63歳男性/不動産/経営・コンサルタント系)
・「物を作ること」(31歳男性/情報・IT/技術職)
■達成感
・「月末の処理がおわったとき」(36歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「大変だが片付いた時に達成感は感じる」(35歳男性/情報・IT/技術職)
・「仕事をきれいに片づけ定時で帰るとき」(23歳女性/機械・精密機器/営業職)
・「一つの物を完成させる達成感」(47歳男性/電機/技術職)
・「納品したとき」(27歳男性/情報・IT/技術職)
・「無理だと思っていたノルマをその日中に消化できたとき、やりがいを感じる」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)
■総評
仕事にやりがいを感じているという人は4割という結果になった。どんなところにやりがいを感じるのか、大きく分けると「社会とのつながり」と「自分の中での満足」という2つのポイントがあるようだ。
社会とのつながりから仕事にやりがいを見いだしている人は、感謝される、役に立っている、社会に自分の仕事が反映されている、という感覚から喜びを感じるようだ。「お客さんにありがとうと言ってもらえた」「自分の仕事で誰かが助かっている」「自分の作った商品が売られていた」など、社会に貢献しているという感覚を得られる仕事だと、やって良かったな、と思うのは自然だろう。
「自分の満足」から仕事にやりがいを感じているのは、「自分にしかできない仕事がある」「責任ある仕事を任せてもらえている」「周囲から評価されている」「自分が成長している」など、周囲から仕事ぶりを認めてもらっている人が多いようだ。個人的に「モノを作るのが好き」「機械をいじっているのが楽しい」という感覚から、仕事にやりがいを感じている人もいた。大好きなことが毎日できて、この上ない幸せだろう。
「大きな仕事が終わった時」や「月末の処理が完了した時」など、何かの山が片付いた時に、ほっとしつつやりがいを感じるという人もいた。「仕事を終えて定時で帰る!」と自分の中で毎日リミットを作ってはそれを達成し、満足感を得ている人もいるようだ。たとえどんなに小さいものでも、たまにはこういう達成感や幸せがないと、ひとつの仕事を続けていくのはなかなか難しいのかもしれない。仕事のやりがいが「ない」と答えた6割の人も、まずはこんな満足を探してみてはいかがだろうか。
調査時期: 2014年10月21日~10月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性129名 女性171名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート