国内最大の自転車フェス「CYCLE MODE international」は今年で10年目を迎えた。毎年、3日間開催で3万5,000人を魅了する会場では、今年も各メーカーの最新モデルや試乗会、自転車著名人のトークショーなど、自転車をテーマにしたありとあらゆるもの・ことが集結していた。そんな中、各メーカーにコストパフォーマンスの高いイチオシ本命バイクを紹介してもらった。
初めてのロードバイクを15万円~で
各メーカーの方には、「初めてロードバイクを買う」「15万円~25万円が目安」を条件して最新モデルを紹介していただいた。最近の傾向としては、「自転車通勤」よりかは「週末にロングライドがしたい」というニーズが多いという。ロードバイクはクロスバイクと違って、前傾姿勢になりやすいフレーム構造が基本なのだが、エントリーモデルなどはより上体を起こせるフレーム構造になっているものもある。
また、アルミニウムより軽量なカーボンを選ぶなど、フレーム素材そのものも予算や目的に合わせて選択することも大切になる。今回はカーボンバイクのほかアルミバイクも紹介してもらったので、ぜひ参考にしていただきたい。
InterMax(インターマックス)
「決して安く見えない、カッコいいカーボンフレームの自転車を」を目指して開発されたのが、InterMaxが展開するKUOTA(クオータ)「KOBALT(コバルト)」。オールラウンドで活躍するエントリーモデルで、コンポーネントは105またはティアグラのみというフルアッセンブルとなっている。マットブラックのフレームからは高級感が漂うものの、20万円を切る価格設定というのが魅力的な一台。
カラー: ホワイトブラック、グレーブルー、グレーイエロー
サイズ: XXS(407)、XS(437)、S(469)、M(503)、L(522)
重量: フレーム1,090g、フォーク470g
フレーム: カーボン
価格: ティアグラ完成車19万7,800円、105完成車21万9,800円
PINARELLO(ピナレロ)
振動吸収性を高めるために、フロントフォークとシートステイにカーボンを用いたPINARELLO「NEOR(ネオール)」は、上位モデル「PRINCE(プリンス)」から続くピナレロ・ロードバイクの基本形。同社の代名詞的な美しい曲線はそのままに、快適さを高めたモデルになっている。なお、フルカーボンの「RAZHA(ラザー)」(完成車25万3,000円)には、小柄な女性も楽しめる「RAZHA EZ Fit」(完成車25万3,000円)も展開している。
カラー: ホワイト、ブラックレッド
サイズ: 44SL、46SL、50、52、54、56、58、60、62(C-C)
フレーム: アルミニウム、カーボン
価格: ティアグラ+105 10S 完成車19万9,000円
DE ROSA(デローザ)
DE ROSAが「初めて20万円台のロードバイクを展開した」というのが「AVANT(アバント)」。2007年に"ブランドの中核を担う次世代のカーボンフレーム"として開発された一台が、最新のカーボンモノコックフレームの完成車として復活した。なお、このモデルは日本市場限定となっており、最小サイズの36.5は身長が150cm前後の小柄なライダーにも適応する。
カラー: ブラックレッド
サイズ: 36.5SL、39SL、42SL、45SL、48SL
フレーム: カーボン
価格: 105完成車25万円
RIDLEY(リドレー)
RIDLEYでは、プロツアーチームが実際に石畳のクラシックレースで使用したカーボンバイク「FENIX(フェニックス)」と同形状のフレームで作られたアルミバイク「FENIX AL」がオススメ。硬くなりがちなアルミフレームでありながら、衝撃吸収や横方面の剛性も確保している。サイクルモードの会場では新デザインのRetoro14Am ロット・ベリソルのレトロクラシックカラーと、FLAN15 フランドリアンカラーが発表された。
カラー: Retoro14Am、FLAN15
サイズ: XXS、XS、S、M
重量: フレーム1,230g、フォーク560g
フレーム: アルミニウム
価格: 105完成車18万5,000円
LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
LOUIS GARNEAUでは、2015年からのニューモデルである「AXIS(アクシス)」がオススメ。アップライトなジオメトリーになっているためロングライドでも疲れにくく、優れた安定力をもたらすロングホイールベースで、ハンドリング性も高めている。パステルカラーを刺し入れたホワイトは女性にもぴったり。フロントフォークにはカーボンを使用。
カラー: ホワイト、グレー
サイズ: 410、440、470、500、530mm(C-T)
重量: 8.85kg(440mm)
フレーム: アルミニウム、カーボン
価格: 105完成車15万5,000円
Wilier(ウィリエール)
アルテグラ仕様のカーボンバイクで25万円以下なのが、Wilierの「Izoard(イゾアール) XP」。快適性を重視した乗り心地を確保し、ロングライドからレースまでを幅広く対応する。コンポーネントはアルテグラ、105、ティアグラの3つから選ぶことができる。
カラー: ブラック/イエロー、マットブラック
サイズ: XS、S、M、L、XL
重量: フレーム1,170g±5%
フレーム: カーボン
価格: ティアグラ完成車18万2,000円、105完成車20万6,000円、アルテグラ完成車24万3,000円
LOOK(ルック)
「15万円~25万円が目安」という条件からは外れてしまうが、他社に先駆けてカーボン一筋で展開してきたLOOKは、数量限定の「566」を2015年モデルに投入。トップチューブをより太く拡大することでヘッド周りの剛性を高め、専用に開発されたフロントフォークはブレーキ性能とハンドリング性能を兼ね備えた快適仕様になっている。
カラー: フロー
サイズ: XS、S、M、L
重量: 8.15kg
フレーム: カーボン
価格: 105完成車28万円
LAPIERRE(ラピエール)
デザインで選ぶアルミバイクなら、LAPIERREの「AUDACIO(アウダシオ) 300 FDJ CP」を。ワールドツアーで戦うフランスのチーム「FDJ.Jr」のプレミアムカラーデザインは、フランスらしいトリコロール。フロントフォークにはカーボンを、コンポーネントにはソラを使用している。
カラー: 「FDJ.Jr」のプレミアムカラー
サイズ: 46、49、52、55
フレーム: アルミニウム、カーボン
価格: ソラ完成車14万9,000円
MASI(マジィ)
デザイン重視ならこちらもオススメ。MASIの「GRAN CORSA(グランコルサ)」は、一度目にしたらなかなか忘れらないデザイン・カラーリングに仕上げられている。マジィの上位モデルと同様、フロントフォークにはカーボンを使用し、気軽に街乗りも楽しめるようにアップライトポジションとなっている。
カラー: チームグリーン
サイズ: 47、50、53、56
フレーム: アルミニウム、カーボン
価格: 105完成車16万9,000円
※価格は全て税別